ジンパパ感想15-2-10 ブラックパーティーを追放されたボクは、聖女様と背徳的な行為をすることにしました。

15-2-10 ブラックパーティーを追放されたボクは、聖女様と背徳的な行為をすることにしました。

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 ふふふ。面白かったです。

 あらすじに書かれていた通りの設定だったので、安心して存分に楽しむことができました。

 ちょっとコミカルに寄せたキャラクターが生き生きとしていて良いですね。語尾の「じゅるり」。言葉の端々に混じるよだれの音(ズズズ……とか、ジュル……とか)の擬音化を超えて、もう、書き文字としての「」。そんな露骨な書き文字チックな語尾が台詞に混ざるかーいっ! ってのもお構いなしにがんがん入ってて。これ、アニメで声優さんが語尾に「じゅるり」と付けながら喋ったら、きっと可愛いんだろうなぁ。最近では、『ゆるキャン△』でリンちゃんが「くぁwせdrftgyふじこlp」をまんま台詞で喋ってましたが、あんな感じで。


 この作品の良さは、なんと言っても、「魔物喰い」を宗教的禁忌と設定したこと。動物を狩って食事をするように、魔物を狩って食料とするシーンの出てくるファンタジー作品は多く、そうした作品に慣れてきたために、「この発想はなかった!」となりました。


 そして、そんな宗教的禁忌を侵してまでも魔物を食べたいと「魔物喰い」にハマっているキャラクターとして聖女様を配したこと。


 そして肉食(物理)聖女様の性格が、肉食(比喩)女子なのも素晴らしい設定だと思います。


 そんな聖女様は、神聖術が使え、物理攻撃も得意。つまり狩り向き。足りないのは、魔物がどこにいるかを探知し、料理をしてくれるバディ。なので、パーティーを追放された主人公としてそんな能力をもつキャラクターを設定したら、まさに、ベストマッチ!


 いやぁ、上手い。設定の上手さを軽妙な語り口で最大面白さへと落とし込んだ作品でした。感想依頼、ありがとうございました。

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