ガチガチの戦闘系異世界に飛ばされた俺の武器は恋を成就させる弓矢だった...

@kumakou

第1話 ひょっとして死んだ???

「…なさい…起きるのです」


とても人間のものとは思えないほど綺麗な声だ。目を覚ますと真っ白な空間の中に、声の主と思われる女性が1人佇んでいた。


「ようやく目を覚まされましたね。あなたは不幸にも亡くなりました。」


亡くなった…???

俺が?


「いやいや、待て待て。俺が死んだ?いつ?死因は?意味が分からんぞ!」


突然の物言いに混乱して、俺は目の前の女性に向かって問い詰めていた。しかし、目の前の女性は毅然とした態度で


「落ち着いてください。あなたは、今日川に流されて亡くなったのですよ。」


そう言われ、俺が意識を失うまでの記憶が少しずつ蘇ってきた。


今更だが俺の名前は、田中与一という。平和な日本の地に生まれ、特に目立つことのない平凡な高校に通う量産型高校生だ。別に、アニメや漫画、ラノベのように秀でた才能や可愛い幼馴染、俺のことが大好きな義妹がいるなど、そういうのは一切ない。

そんな俺がなぜ真っ白な空間で女性に死を告げられているかというと、そこには山より高く、谷より深い訳があった。


あれは今日の放課後、いつも通り、河川敷のサイクリングロードを通り帰宅していると強烈な腹痛を感じた。


「嘘だろ,,,この周りにトイレなんて1つもないぞ。」


そんなことを言っている間にも、腹痛による便意は腹から下に降りていく。



「ヤバイヤバイ、こんな所で醜態を晒す訳にはいかんぞ。」


散歩をする女性や、ランニングをする男性などここには人目が多すぎる!しかし、もう一刻の猶予も無い状態だ。その時、ふと目に入ったのはそう、













川だった…





閲覧ありがとうございます。本作品が初投稿です。暖かい目で見守って頂けるとありがたいです。










  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る