第13話 観察

 床に転がる死体がひとつ。


 私は目の前に並ぶ五人を眺めた。


 喚く者、怒る者、笑う者、思考する者、泣く者、個々様々だ。


 だが皆、スネに傷を持つ身、警察沙汰はごめんだ。


「埋めよう」


 一人の提案に同意した他の四人は、その場から動けなかった私を引きずって、部屋を出ていく。


 こうして私は土へと還った。

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