スポ根漫画の2年生

日野玄冬

木陰をこれから歩く君へ。


 あらゆるジャンルに於いて、高校2年生というものは少々扱いづらい所がある。


 高校生活とは人生の中で極めて短いにも拘らず、将来を自身の選択に委ねられる期間でもある。


 密度が高いその一瞬の中にある出会いと別れは、変化と停滞を求める若者にとって実に様々な影響を齎す。


 1年生は出会い。不安と期待を胸に新たな居場所へとまだ覚束ない足取りで踏み出す葛藤がある。


 3年生は別れ。同世代の仲間だけで過ごす最後の時間。積み上げてきた思い出は未来を築いていく上で掛け替えのないものへと昇華されるだろう。


 学園ファンタジーも恋愛もスポーツも、青春がテーマの作品はどれもこれも、誰も彼もが出会いと別れを主軸に置き、多感な人々の感情に寄り添うのだ。


 そんな瞬間を切り取れば自ずと優先度の低い箇所は見えてくる。


 そう、2年生である。


 秋頃になれば進路を考え始める時期になるものの、夏場はその限りではない。


 5月31日付で野球部を辞めた僕は、今まさに宙ぶらりんな存在である。


 僕が所属していた野球部は甲子園の出場経験多数の、伝統ある附属高校だった。


 しかしここ数年は厳しい練習によってメディアに批判される競合校、もとい強豪校が衰えていく様を見て尻すぼみしたのか、当校の練習メニューは実に中途半端なものとなった。


 効率の良い筋トレや練習法をネットで見つけてコピー&トライ。試合で効果があまりないと感じたら次の練習法を探しにネットへ……といった具合で続けた末、腹を据えかねた戦力が徐々に離れていった、と一つ上の先輩が遠い目をして語っていた。


 そんな野球部に光が差したのは今年の4月、新入部員の登場である。


 清水光星しみず こうせい。中学時代に超新星と評された彼は憧れの当校へ、数々の強豪校からの誘いを蹴って入学した。


 サクセスストーリーの幕開けである。当初こそ伝統を重んじる3年生との摩擦に悩んでいたが……とかなんとか。


 因みに僕はスポ根漫画で定番の優しいけどパッとしない、故に主人公とベンチを替わる。その翌週くらいには大事な夏大会予選間近、受験の為に勉学を頑張ると言い出して引き止められながらも泣く泣く退部を決意する、という酷くお茶を濁す役割だった。


 まあぶっちゃけもう関係ないのでどうでもいいか。


 しかし遺恨は残るのだ。特に切磋琢磨してきた同級生からは、それはそれは侮蔑に塗れた視線を熱心に注がれる。


 これは凡人2年生裏側の、表に出ない悲しいストーリーである。


 青春半ばのさほど重要じゃない場面で、皆に少し同情されるような、でも結局は自業自得な理由で走るのを辞めた僕。


 夏風がそんな僕を厳しく責め立てた、放課後。蒸し暑い空気が纏わりつき、制服が汗で滲んだ。


 えっほえっほ。外からグラウンドを走る、練習終わりの部員が声を揃えて活気ある合唱を奏でていた。


 僕はそんな風景を横目に、だらしない姿勢で携帯を眺めていた。


 件の天才野球少年から連絡が来たのである。


 『蓮見先輩。練習終わり、時間が空いていたら話したいです!』


 練習から逃げ、真面目に頑張る皆に横槍を入れ、更には勉強すらしない僕を光星はまだ慕ってくれているのだろうか。


 僕はトークアプリを開いたまま自席で項垂れていた。ほんの少しだけ、罪悪感が残っていたことに気付いたからだ。


 堂々と帰宅して時間になったら待ち合わせすればいいのに。練習している皆に見咎められたくない。


 そんな手前勝手なエゴでうじうじと教室に籠っている自分がなんだか惨めに思えてきたのだ。


 そうしていると、教室の扉が開いた。


 「……どうしたんですか? こんな時間に」

 「暇だからダラダラしているんだ。あ、お疲れ様」

 「お疲れ様です。またダラダラしてるんですね」


 扉の前でボブショートの少女が分厚い紙の束を抱えて立っていた。


 彼女の名前は陽向千晴ひなた ちはる。演劇部の、確か、


 「……照明の勉強?」

 「はい。まだ始めたばっかりなので、頑張らないと」


 えへへ、と陽向さんは恥ずかしそうに笑って自席へ向かうと、鞄に書類をしまった。


 「2年から別の勉強を始められるなんて、すごい体力だね」

 「興味があることって別腹なんですよ。それより、練習は大丈夫なんですか?」

 「あー、言ってなかったっけ。ちょっと前に辞めたんだ」


 陽向さんと僕の関係は、一言で表すなら友達以下である。


 ……しまった、表現が下手だな。同じクラスで顔見知り程度と置き換えようか。


 そもそもバリバリ体育会系だった僕とクラスの隅っこで慎ましやかに過ごす彼女とでは、全く接点がない。


 そんな僕と陽向さんが初めて話したのは今年の4月に入ってからだった。去年も同じクラスだったにも拘らず、である。


 部活が雨かなにかで休みだった時、暇を持て余して教室でダラダラしていた僕。


 野球部の同級生は皆違うクラスで、部活に対する熱意も違ったから遊びにも行けず、暇つぶしにゲームをしていたんだ。


 すると同空間内に、なんとも物悲しげな少女が下を向いたまま微動だにしないではないか。


 そりゃあ挨拶さえも交わしたことがない僕でも事情を聞きたくなる。


 「どうしたの」と問いかけると彼女は俯いたまま話し始めた。


 曰く、自分は昔からアガリ症で、ずっと憧れだった舞台俳優になる為努力を続けたけれど克服叶わず、ついには顧問や先輩に優しく諭されて転向を余儀なくされた、とか。


 今まさに部活を辞めるかどうかの苦悶を吐露してきた。想像以上にスケールが大きかった。


 だって今の世代は皆青春を自覚して生活を送っているんだもの。その大事な支柱を守るか壊すかなんて、他人同然の僕に打ち明けて良いことなんだろうか。


 軽い気持ちで立ち入ってしまった重い事情。彼女にとってはいずれ直面しなければならなかった難題だ。


 今となってはそれを放り投げた僕がどうこう言える立場ではないけれど、その時は曲がりなりにも幼少期から野球を続けてきたことに多少なりとも自信を持っていた。


 僕はなんとか丸く収まらないかと、陽向さんとうんうん唸りながら考えた。


 そんなたった1日の出来事が、陽向さんとこうして話せる接点になった。立場が逆になってしまったけども。


 一番輝いていた回顧録を思い返しているとは露知らず、陽向さんは目を伏せて悲しげに、


 「……すみません。なにも知らなくて」


 震えて掠れた声で謝ってきた。


 「いや、別にそんな深刻なことじゃないから! 受験の為に辞めただけだから!」


 シリアスに弱い僕は、声を張って精一杯首を振った。


 「そ、そうでしたか」と陽向さんはほっと胸を撫で下ろす。


 ヒヤヒヤした。すごく肝を冷やした。話題を変えるべく僕は何となしに気になっていたことを尋ねた。


 「照明って、やっぱりやりがいある?」

 「はい! 物語に沿うような照明技術ってそれはそれは難しくて。どんな光を入れるとよく魅せられるかとか、効果音と喧嘩しないタイミングとか。大会も近いので、皆と話し合いの毎日ですよ!」

 「そっか」


 舞台について知識の欠片もない僕にとって、彼女の話はとても新鮮だ。嬉々として語るその表情は、少し前よりも活き活きしていて、とても眩しい。


 しばらくして外から「ありがとうございました!」と合唱の終わりを告げる合図が聞こえる。


 そろそろ向かわねば。


 「ごめんね、付き合わせて。ぼちぼち帰るよ」

 「あ――わたしの方こそすみません! 楽しくて、つい」

 「僕もすごく楽しかった。陽向さんがこれから活躍するのが楽しみだよ」

 「――っ、それなら」


 静まり返った教室。鞄を担いで外へと掃けようとする僕に、急な声が掛かった。


 「――こ。こ、今度の舞台、見に来てくれませんか?」


 それは、舞台に立たない彼女の、勇気を振り絞った一言であった。


 陽向さんは気配り上手な人だ。友達以下のやつが、知らない舞台上で何の思い入れもない他生徒が演じる演技をただただ鑑賞する。そんな構図はどんな舞台よりも喜劇である。彼女は当然そんな笑い話が目的で誘っているわけじゃない。


 ――それは例えば夏の海。

 

 春の砂浜を見たことがあるだろうか。人々が投げ捨てたゴミが漂い、居場所を求めて彷徨った先の終着点を。


 でも、僕らが楽しむ海には、駆け回る砂浜に落ちているのは、精々前にいたやつが捨てた一部しか残っていない。


 春から夏にかけて、誰に讃えられなくても綺麗な姿を見せようと働く人がいる。――そんな舞台裏を伝えたいのかもしれない。


 勝手な僕の憶測だけど。


 それでも今の僕にとっては、青春よりも勉強よりも大事ななにかが見えた気がした。


 「……ありがとう。明日の放課後に詳しく聞いてもいいかな」

 「はい! また、放課後」


 恥ずかしくなって僕は扉を潜り抜けた。


 教室に響いた一声は、先の生ぬるい空気を吹き飛ばした。



 さっきまでとは打って変わり、閑散としたグラウンドに清水光星が立っていた。

 

 トンボが掛けられ整地された地面に、不躾にも足跡を刻んで僕は光星に歩み寄る。


 「……蓮見先輩。なんで辞めるんですか」

 「言っただろ。勉強だよ。僕は受験の為に、辞めざるを得ないんだ」

 「……嘘ですよね。他の先輩方に聞きました。前に先輩自身が『成績は問題ないし卒業まで頑張る』って言ってたって!」


 光星はただ単に野球バカで、周りが見えないから3年生と衝突した訳じゃない。


 チームの為、皆の為にも必要なことを率先して発言し、その度に解決策を手繰り寄せて成長する天才だ。


 全く、非常に恐ろしい存在である。


 恐ろしくて――故に脆かった。


 だから僕は他の皆との仲介役をした。


 そこに野球の巧拙は関係なくて、誰にでも出来る役割だったからだ。


 でももう必要なくなった。光星は3年生と会話を重ね、今では一丸となって次の試合への練習に励んでいる。


 「皆が足並み揃えて頑張る為の、必要最低限の嘘だよ。勘弁してくれ」

 「それなんですよ!」


 光星は声を荒げて一歩前に進んだ。


 「なんで先輩は、いつもすぐ折れるんですか! もっと自分の意見を大事にしてくださいよ! それに、先輩はちょっと頑張ればレギュラーにだって――」

 「やめろ」


 それは光星が一番言葉にしちゃいけない言葉だ。努力している皆を、光星自身を軽んじる言葉だ。


 「惰性で続けてる部員が足並みを乱して、あまつさえ大会に何食わぬ顔で出るなんて、恥だよ。大恥だ」


 光星はおどけた僕を許さない。


 その凛とした姿に、僕は思わず仰け反りそうになった。もう観念するしかないんだろう。


 「……ちっちゃい頃から野球を続けててさ。その中で思うんだよ。ほら、友達もラインの一言を根性論みたいな誰かのよく分からない名言とか格言に変えるだろ? 僕はさ、ずっと変えることができなかったんだ」

 「どういう、ことですか?」

 「周りが同じ方向を見ているのに同じようにすることができない、そんなプライドばっかりが肥大しているのが僕なんだよ」


 学校は社会の縮図と聞く。同じ年代の子どもで固められた、疑似的な社会の縮図だ。


 そんな簡単な縮図の中でさえ、僕は息詰まっていたんだ。自らでレールを外し、新しいレールを敷くことさえ出来ない。僕に救われる価値があるんだろうか。


 「ずっと前を向いて頑張るおまえらが羨ましくて、惨めだったんだよ。だから辞めた」


 ずっと曝け出したくなくて、隠し続けたことを言った瞬間、なぜだか胸が軽くなった気がした。これはなんだろう。


 「……そうだったんですか。それなら、なにも言うことはないです」

 「は? なんで笑ってんだよ」

 

 僕が声を上げたのは、光星が笑顔になったからだ。


 今まで散々なことをつらつら語った極悪人の僕に対して、光星は口調とは裏腹に晴れ晴れとした様子だ。こいつ、もしかしてやばいやつだったのでは?


 「いえ、先輩の本音が思ったより黒かったので面白くて。いやあ、やっぱり先輩はめちゃくちゃだったんだ」

 「え。そんなに漏れてたんだ?」

 「なんかやばい考え持ってることは皆知ってましたよ」

 「そうなんだ……」


 ポーカーフェイス、優しいけどパッとしないに定評のある僕に思わぬ弱点があったとは。


 光星は一頻り笑い終えると、今度はむすっとした表情になった。


 「今回の話は絶対周りに言いません。でもせめて、同級生の先輩方にはこのこと、ちゃんと自分で話してくださいね!」

 「いや、これ以上恥の上塗りはできないよ」

 「俺の話聞いてました? 今上塗り更新中なんですよ!」

 「はい?」


 僕は本日2度目の素っ頓狂な声を上げた。しかも今回は敬語になってしまった。だって光星が怖い。普通の意味で怖いから。


 「はぁ……先輩方が怒っているのって、蓮見先輩がなにも言わないからですよ。自分達は辛い経験を一緒に乗り越えてきたのに、なんで本音一つ言ってくれないんだって」

 「……なるほど」


 ようやっと理解した。拗れた原因は、つまりは僕の自業自得であったのだ。


 つまりは――舞台裏を伝えようとする勇気が僕になかった。ただそれだけだったんだ。


 「じゃあ俺腹減ったんで戻りますね。……あ、そうだ。ラインは返してください。わざわざ開いて確認するのめんどくさいんで」


 光星は言うが早いかさっさと走ってグラウンドから出ていった。あいつも人のこと言えない性格をしてるよね。


 取り残された僕に与えられたのは、僅かばかりの懺悔の時間だった。


 そうか、と口にする。


 季節とともにぐるぐる回る青春模様。取り残されていたつもりが、いつしか輪の中に入っていたんだ。


 僕はふとグラウンドを見渡した。流線形で描かれた綺麗な、枯山水を思わせる土模様。


 その一部に輪を乱すかのように乱雑に刻まれた足跡。自然物に反抗する人工物。整合性もなにもあったものじゃない。


 だけど僕にはそれが却って美しく見えた。


 もうすっかり日が暮れて、さらりと涼しい風が頬を撫でる。


 ちょっとだけ、トンボ掛けして帰ろう。


 裏舞台でひっそり頑張る、僕だけの物語が始まった、そんな予感がした。



 「……ふぅ」


 軽く息を吐き、深呼吸。静寂に包まれ、夕焼けの光が差し込むこの時間が、わたしは嫌いでした。


 まるで追い立てられるように夜が迫っていて、恐怖心を感じていたのです。


 そんな時に折悪く、わたしは夢が潰える音を聴きました。


 「もうあと1年しかないんだよ。よく考えて」「役者になりたい1年生もいっぱいいるんだよ」。わたしを気遣って優しい言葉で話す顧問の先生や部活の仲間。そんな厚意を蔑ろになんてできなくて。


 どうしようもなく、動けないまま、教室で固まっていた時です。


 「どうしたの?」


 彼が声を掛けてきてくれました。


 幼い頃から舞台が好きだった。輝く俳優さんになりたかった。すぐに緊張してしまい、固まってしまう。でも違う自分にはなりたい――


 そんな子どもみたいなわがままを恥ずかしげもなく話すわたしに、彼は茶化しも笑いもせず、真剣に頷いてくれました。


 「僕もさ、同じなんだよ。自分が変わってしまえば周りは上手く収まる。そこに自分の意見なんて介在させる必要がないから黙っておく。沈黙は金、だってね」


 おどけて見せた彼は、少し寂しそうに笑いました。


 「でもね。僕と陽向さんには決定的に違うことがある。……あー、安心して。個性があるとか、君は実は必要とされてるとかどうとか言うつもりはないから。それはね」


 ――好きなことに対して、悩んでいられているかどうかだよ


 その時、わたしの視界に、少し暗いけれど優しい、そんな光が見えました。


 「僕は元々親の喜ぶ顔が見たくて野球を続けてきたから、実を言うと野球自体があまり好きじゃないんだ。でも、陽向さんは演劇が好きなんじゃないかな? ピッチャーとかバッターじゃなくて野球が……比喩めっちゃ下手だなあ。まあ舞台俳優じゃなくて、舞台そのものが、みたいな感じかな?」


 そうだ。わたしは、演劇そのものが好きなんだ。


 わくわくするストーリー、胸が高鳴る音響、その舞台で華々しく輝く俳優さん……


 なんで忘れていたのでしょうか。答えなんてすぐそこにあったじゃないですか。どうして見落としていたのでしょう。


 早く。早く舞台の為になにかしたい!


 本当はどんなことをしたいのか。わたしは考えました。それはもうたくさん考えて――


 「あ……わたし、舞台の人をもっと綺麗にする、照明になりたい」


 辿り着いた答えは、たった一つでした。


 人は一人では輝けません。誰かと支えあって認めあって、初めて光が当たるのだと思います。それはさながら、迷いながら道行く人を照らす太陽のように。


 「いいね。……そうか。君が光を当てる舞台か。それは是非とも見てみたいな」

 

 彼は屈託ない笑顔でそう言いました。


 あれからもう二ヶ月。昨日まで彼と話せる機会はありませんでした。


 ずっと続けていた野球を辞める。それは簡単に踏み越えられることではないと思います。


 流れるままに身を任せていた彼が初めて抵抗してみせたからこそ、そこに新しい道が開けたのだと思います。


 木陰をこれから歩くあなたへ。どうか雲間から、沢山の光が降り注ぎますように。


 木陰を歩き続けるわたしへ。どうか今度は、誰かに光を当てられますように。


 演劇部らしく大仰なことを、落ちていく太陽に願いました。


 夜が迫る、最後の陽の灯。わたしはこの時間がとても好きです。今日からはもっともっと好きになるはずです。


 だって――


 「お疲れ様、陽向さん」

 「お疲れ様です――」


 ――わたしだけの、ヒーローさん


 聞こえない声で、一言、静かに付け加えました。

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