透明な雨
星も見えない夜は
透明な雨が降る
a-22
『ある新聞記事に思う』
うちがわのことはわからない
けれど いきがつまってしまう
まえに 酸素ボンベは
手渡せなかったのか
いきつぐひまも
あたえずに ナゼトオモウ
わたしには
なにも言うことができず
背中をさすっても
あげられないのだ
けれど みえないこえで
見えないこころへ
問い掛ける
深呼吸して
息をして
ふかくして
吐き出す勢いで
一歩前へ
行ってほしいと思う
振り返るのは
重いだろうと
解る
いろいろな人が温かい言葉も
刃の言葉も吐くだろう
だけれど
どの言葉も
あなたのこころには
より添えないかもしれない
でも
その中の、響いた欠片は
あなたに残る
同調するのではなく
共鳴するのではなく
あなたは
あなた自身を
生きて
ほしいのだ
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