16 王女の謀略

「それは、本当か?」


「はい、間違いありません」


 ヴェナリア料理店の地下倉庫、それに偽装した諜報拠点にて、ヴェナリア執政府情報調査局のオリアーニ大佐は部下に確認した。


「王都における反政府共和主義組織は昨夜の内に、これまで逃げ延びていた幹部陣も含めて軒並み逮捕。事実上、壊滅しました。また、我々と取引のある密貿易商にも捜査の手が伸びつつある模様です」


「……してやられたな」


 苦く、オリアーニは呟く。


「これで、王都における反政府組織支援活動は振り出しに戻ってしまったわけだ」


「本国には、どのように報告を?」


「そのまま報告するしかあるまい」


 かぶりを振って、大佐は答えた。失態ではあるが、いずれは反政府組織に捜査の手が及ぶことは判っていた。そうなる前に、彼らを使ってロンダリア中枢を攪乱できなかったことが悔やまれる。


「……ん?」そこで、オリアーニは一人の魔女の名を思い出した。「アリシア・ハーヴェイは逮捕されたのか?」


「いえ、現在、行方不明のようです。こちらから連絡を取ろうにも、迂闊に魔力波を発信するわけにもいきませんし……」


「あの魔女が、この程度で計画を諦めるとは思えん」


 アリシア・ハーヴェイの、ある種の狂気を知っているだけにオリアーニは唸るように言った。


「考えてみれば、これは奴にとっては好機かもしれんな。今、官憲の目は逮捕された共和主義者に向いているだろう。彼らが取り調べの中で議事堂爆破計画を吐こうが、あの魔女に爆薬は渡っている。奴が議事堂を爆破するだけの時間は稼げるだろう」


「では、引き続きハーヴェイの支援を?」


「向こうが連絡を取ってくれば、の話だがな」


「了解です」


 そこでふと、オリアーニ大佐は違和感を覚えた。アリシア・ハーヴェイにとって、仲間の逮捕は痛手ではない。もともと、単独行動主義の見えた魔女である。むしろ、反政府組織の壊滅という結果は官憲の目を曇らせる結果をもたらすかもしれない。

 その意味では、仲間の逮捕は魔女にとって逆に有利に働くのだ。

 まさか、な……?

 そう思おうとした諜報官の男は、自らの思考を即座に打ち消した。諜報機関でも、その方が有利となるならば、迷わず協力者を売ることだってある。

 あの魔女が、それをやらないという保障はどこにもないのだ。

 そこまで考えて、オリアーニ大佐の背を冷たいものが走る。アリシア・ハーヴェイが、ヴェナリア情報調査局を売らないということを、誰が確言出来ようか?


「……魔女め」


 こちらを疑心暗鬼に陥れる存在として、それ以上適切な言葉が見つからなかった。


「何か?」


 低く口の中で呟いたオリアーニを、部下が怪訝そうに見つめてくる。


「いや、何でもない」諜報官の大佐は軽く手を振った。「情報収集に出ているアンドレイ中尉らに、魔導班にロンダリア官憲に対する警戒を強めるように伝達してくれ」


「はっ、了解です。それと大佐殿、我が大使館に潜り込ませている局員から、一つ気になる情報が」


◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆


 ファーガソンらが王宮に参内している頃、連合王国外務大臣の地位にあるライオネル・ド・モンフォート公爵は、ヴェナリア大使公邸を訪れていた。


「急な訪問を許していただき、感謝します。ベルミラーノ大使閣下」


 大使公邸の応接間に通されたモンフォートは、友好的な口調で言った。


「何、私と外相閣下の仲です。友人の訪問を断る習慣は、我がヴェナリアにはありません」


 二人は、共にロンダリア語で会話していた。

 本来、外交官同士の会話には通訳が付く。例え自分が相手国の言語を話せたとしても、外交記録を取るためにも原則的には通訳を通して会話する。

 しかし現在、この部屋には通訳はおらず、モンフォート外相とベルミラーノ駐ロンダリア大使の二名のみである。つまりこの会談が、非公式会談以下の、かなり私的な会談であることを物語っている。

 ベルミラーノのロンダリア語は完璧であり、通訳を通さずとも会話に支障はない。二人とも国際共通言語である帝国語も完璧に習得していたが、ベルミラーノはあえてロンダリアに合わせていた。


「大使閣下、今日はあなたが融和派の一人であると見込んで、訪ねさせていただきました」


「ええ、私は我が国と貴国の友好を本気で望んでおります」


 そう言ったベルミラーノ大使の声には、わずかな憂いが含まれていた。

 対立を続ける両国であるが、政府関係者の全員が全員、対外強硬派であるわけではない。ロンダリアとの平和共存を求める声も、ヴェナリア政府内には一定程度存在しているのである。しかし、ロンダリアの急速な海外進出と工業化はヴェナリアの市場を脅かし、ヴェナリア国内では対ロンダリア強硬外交を求める声が高まりつつあるのも事実であった。

 大使の憂いの原因は、そこにあったのである。


「しかし、不幸にして貴国のすべてが大使閣下と同意見であるわけではないのでしょう?」


「ええ」ベルミラーノ大使は頷いた。「本国では商務省や、企業経営者を支持母体とする政党、議員などの間で対外強硬的な意見があることは事実です。しかし、我々外交官の役目は他国との友好関係の確立と平和共存の模索、私は安易な意見に流されるつもりはありません」


「まさしく、私と同じ見識の持ち主でらっしゃる」モンフォート外相は破顔した。「我が志を理解してくれる同志の存在は、心強いものです」


「ええ、外相閣下」


「しかし、不幸にも我々の志を理解しない者がこの王都には存在します」


「つまり、閣下の今回の訪問はそれが目的というわけですな?」


「ええ。ベルミラーノ大使閣下、あなたはオリアーニ大佐という人物をご存じですかな?」


 その名をヴェナリア大使は、記憶をたぐるように少しの間、視線を遠くに飛ばした。


「ふむ、北ブルグンディアにて大使館付駐在武官を務めた陸軍軍人であったと記憶しております」


 それ以外の経歴については、外務省の所属であるベルミラーノは知悉しているわけでもないし、また知っていたとしても機密保持の観点から話すことはなかっただろう。


「まあ、私と直接の面識はありませんが」


「そのオリアーニという人物が、現在王都で反政府主義の活動を援助しているという情報を得ているのです」


「……」


 対ロンダリア融和派として知られるベルミラーノも、流石にこの発言には胡乱げな表情を見せた。ロンダリアによる謀略を警戒しているのだろう。

 だが、そのような相手の反応を気にすることなく、モンフォートは続けた。


「現在彼はヴェナリア執政府情報調査局の一員として、王都で活動していることが確認されています。まあ、大使閣下にそれを証明することは出来ませんが」


 モンフォートを警戒するようなベルミラーノの視線に、苦いものが混じり込んだ。

 ヴェナリア執政府情報調査局。

 それは、外務省とは別に活動する政府組織である。その活動は基本的に外務省にも秘密にされており、当然ながら各国で活動する局員に対する指揮権は、大使館にはない。ヴェナリア本国にある外務省本省でも、その活動内容によっては外交問題を引き起こす情報調査局の存在は悩みの種とされている。

 ヴェナリア政府内に不和を引き起こそうとするモンフォート外相の謀略か、あるいは本当に情報調査局がロンダリアの反政府組織を支援しているのか、ベルミラーノ大使にはどちらとも判断がつかなかった。

 至急、外交暗号を組んだ魔導通信で本国外務省に連絡を取り、外相経由で執政府に真偽を確認してもらうしかないだろう。


「私は貴国との友好関係の構築に努めたいと思っております」たたみ掛けるように、モンフォートは言った。「大使閣下、貴殿にもその協力をしていただきたいと思っているのです」


 その言葉は、インクの染みが滲むようにベルミラーノ大使の心に不安を広げていった。


  ◇◇◇


「私的会談は上手くいった?」


「まあ、少なくとも大使に本国政府と情報調査局への不信を植え付けることには成功しただろう」


 ヴェナリア大使公邸から出発した馬車の中で、勅任魔導官の甥と外務大臣の伯父の会話が響いた。


「ただ、こちらに対する警戒も上がっているだろうな。情報調査局の活動に関する情報提供が、こちらの謀略である可能性も、ベルミラーノ大使には否定出来ないはずだ」


「逆に、大使としてもヴェナリアの情報機関が活動している可能性を否定出来ない。どうせ本国に問い合わせたところで、機密保持の観点からはぐらかされるに決まっているでしょ? 取りあえず、ヴェナリア外務省側に情報調査局への疑いを植え付けるだけで十分だよ」


 その口調は相変わらず、ぶっきらぼうで感情の起伏に乏しいものだった。とはいえ、リュシアンにしては饒舌の類に入る。


「ほう?」


 甥の性格をある程度理解しているモンフォートは、面白そうにリュシアンに視線を向けた。


「お前、何か企んでいるな」


「俺が、っていうか姫が」


 モンフォート外相がヴェナリア執政府情報調査局の王都での活動を知り得たのは、リュシアンからの情報提供があったからだ。その上で、この甥は姫殿下からの伝言をもたらしたのだ。今回、モンフォートは甥とその許嫁に、良いように利用された形である。だが、ロンダリアの国益に適った策略でもあるので、あえて彼は甥たちの構想に乗ったのだ。


「姫殿下も、悪いお方だ」楽しそうに、この公爵は肩をすくめた。「齢十六にして、謀略を弄ばれられるか」


「俺は魔術、姫は軍事と政治の担当だからね」


「ふむ、夫婦での役割分担は完璧というわけか」


 からかうようにモンフォートは言ったが、リュシアンの反応は甚だ面白味のないものだった。


「それが、俺たちだからね」


 と、何の衒いもなく言ってのけたのだ。


「麗しき信頼関係、と表すべきかな」


 その皮肉にも、やはりリュシアンは通じないのであった。






 伯父と外務省庁舎前で別れたリュシアンは、そのまま王都警視庁へと向かった。


「今日は手土産はなしか」


 ちょっと残念そうに言うクラリス・オズバーン特別捜査官に、リュシアンは小さく溜息をつくことで応じる。

 いくら自分の師匠とはいえ、二十歳近く年下の人間にものをねだるのはどうなのだろう?

 まあ、お財布事情ということでいえば、確かに領地を持つ伯爵家当主のリュシアンの方が上なので、気持ちも判らなくはないのだが……。


「……はい、これ」


 リュシアンはいつもまとっている漆黒のフード付き大外套の内側から、シガーケースを取り出した。

 普通の紙巻き煙草ではない。ファーガソンが愛飲している、葉巻である。

 愛煙家でもあるクラリスの目が、輝きを増したように思えた。もっとも、リュシアンは煙草の煙がどうも好きになれないため、煙草好きな人間の嗜好がいまいち理解出来ない。

 クラリスは早速シガーケースを開け、一本を取り出した。専用のシガーカッターがないため、鋏で先端を切り落とす。

 そして、何かを言われる前にリュシアンが無詠唱の火炎魔法で、着火する。

 ファーガソンにも同じことをしてやったことを思い出し、自分は何故こんなに燐寸マッチ代わりの役割をする機会が多いのだろうと疑問に思う。


「それで、私に何の用だ?」


 紫煙を満足げにくゆらせながら、クラリスは訊いた。

 リュシアンがいるのは王都警視庁のクラリスの執務室。午前の柔らかな光が窓から差し込んでくる。


「共和主義者の残党、正確には魔術師が議事堂の爆破を計画している」


「お前以上に火遊びが大好きな魔術師がいるとは、驚きだな」


 そう皮肉を言いつつも、クラリスの目は真剣だった。


「それで、坊やが懇意にしているあのいけ好かない王室機密情報局とやらはどう動いているんだ?」


「結局、ファーガソンも相手が魔術師だと俺に頼らざるを得ないから、俺中心で動いている」


「で、お前がわざわざ警視庁にいる私の下を訪ねてきたということは、王室機密情報局との共闘を申し込まれていると受け取っていいのか?」


「たぶん、ファーガソンが今頃、王宮で国王から内務省と協力するように言われていると思う。それに、魔導犯罪捜査課としては成果を挙げたいだろうと思って」


「ふん、お前も随分と可愛げのないガキに成長したものだな」


 唇を皮肉の形にねじ曲げて、クラリスが言った。


「准将はこの機会に機密情報局の有用性を示して、警察や魔導院なんかがやってる権限争いの漁夫の利を得ようとしているみたいだったから、流石にそれは阻止しないと」


 いくらエルフリードに功績は譲るとファーガソンに言われていても、最終的に得をするのがファーガソンでは意味がない。

 そもそも、共和主義者たちを一斉に捕縛する最初の切っ掛けとなる情報をもたらしたのは、クラリスである。拠点の幻影魔術を解いたのがリュシアンとはいえ、もともとは王都警視庁担当の案件なのだ。

 ファーガソンら王室機密情報局が、その功績を横からさらうような形になるのは、警視庁にとっては面白くないはずである。

 それに、リュシアンとしても王都警視庁の魔導犯罪捜査課の充実を望んでいた。今回のような事態のたびにファーガソンに呼び出され、その案件にエルフリードが首を突っ込みたがるようでは、リュシアンが望んでいる彼女の安全は遠ざかるだけである。


「まあ、私が勅任魔導官としての権限で動くことは難しくない。それほど大勢ではないが、課の人間たちも動員出来る。正式な命令が下されれば、もっと大々的に動けるがな」


「じゃあ、お願いするよ」


「可愛い可愛い弟子の頼みだ、聞いてやるよ」


 その鷹のような鋭い相貌に、かすかに女性らしい柔らかい笑みが浮かぶ。

 彼女は彼女なりに、たった一人の弟子であるこの少年を思い遣っているのだ。


「それじゃあ、詳しい捜査の打ち合わせといこうか。議事堂爆破を計画している魔術師は、以前お前さんから聞いたアリシア・ハーヴェイだけか? 他に協力している魔術師の存在は?」


「ヴェナリアの情報機関が支援しているみたいだけど、爆破の実行役になる魔術師はアリシア・ハーヴェイだけだね」


「おい、今、ヴェナリアの情報機関と言ったか?」


 今回の捜査において始めて出てきた名に、クラリスが鋭い視線をリュシアンに向ける。


「うん、裏で色々と動いているみたい」


 だが、一方のリュシアンは師のそうした視線に頓着することなく、いつも通りの感情の希薄な声で応ずるだけだった。


「ったく、坊や。お前もお前で情報を隠しているだろう?」


「別に、隠すつもりはないよ。今まで言う機会がなかっただけで」


 しれっとした態度のリュシアンに、クラリスは溜息をつく。数年にわたって面倒を見てきた少年であるので、悪意があって情報を提供しなかったのではないことは判る。


「取りあえず、ヴェナリアの情報調査局は動きを封じておきたいから、クラリスたちに協力を頼むかも知れない」


「それはファーガソンの意向か?」


「いや、准将は連中を泳がせておきたいらしい。俺にとっては邪魔だから、排除したいけど」


「なるほどな」


 にやにやとした笑みを浮かべて、クラリスは己の弟子を見る。どうやらこの弟子とファーガソンとの間には、意見の相違があるようだ。


「坊やもお役人同士の管轄争いの苦労を少しは味わっているというわけだな?」


「そんなところ」


 ぶっきらぼうにリュシアンは答えた。その声には、多少の苛立ちが混じっているらしい。


「それで、アリシア・ハーヴェイに話を戻すけど、彼女、結構、積極的な共和主義者なんでしょ? 警察として、どんな対応が取れそう?」


「“結構、積極的”で片付ける坊やもどうかと思うがね」


 溜息と共にクラリスは呆れの視線をリュシアンに送る。


「奴は正真正銘のテロリストだよ。二年前、ラントロウ州で起こった国王誕生日祝賀会爆破事件、残された術式と魔力の波長から、あれの下手人だといわれている。主催した州知事以下死者三十八名、重軽傷者一二一人の大惨事だ」


「大きな事件ってだけで、一般市民が犠牲になることは珍しいことじゃないでしょ?」


 リュシアンは感情の失せた淡々とした声で言う。彼の為人ひととなりを知らなければ、冷酷な印象を受けてしまうだろう。


「結局、共和主義者も王室魔導院も、自分たちの主義主張のために王国臣民を犠牲にしていることに変わりはないよ」


 しかし、クラリスは彼が本質的には善良な人間であることを知っている。人を殺した日、食事を戻している姿を見たことは一度や二度ではない。

 リュシアン・エスタークスという少年が感情を失っていったのは、きっと自己防衛の手段だったのだとクラリスは思っている。

 世界に絶望し、期待しないことによって、自らの心を守ろうとしているのだ。

 彼にとってみれば、王室魔導院も共和主義者も、そうした“醜い世界”を構成するものの一つに過ぎないのだ。

だから、リュシアンは彼らに義憤を覚えることはない。最初から醜いと判っているものに、それ以上の感情を抱くことはないのだ。それは、ある種の諦観だろう。

 ただ、リュシアンは殺人を犯す人間であるが故に、死というものに敏感だ。彼の中で、殺人という行為にはある一定の基準がある。

 その基準を逸脱した者に対して、リュシアンは義憤こそ抱かないが、嫌悪感を抱く。

 きっと彼の中ではすでに、アリシア・ハーヴェイという共和主義者への嫌悪感が形成されているはずだ。


「こっちがどう対応出来るかという前に、坊や。お前はアリシア・ハーヴェイがどう動くと予測しているんだ?」


「ああ、それだけどね―――」


 リュシアンが語った内容は、以前、ファーガソンに話したものと同様の内容だった。

 それは、彼が魔術の持つ負の側面を見続けてきたが故に思いついた予測であった。人によっては、そうした考えに至るリュシアンに嫌悪感を抱く者も出てくるほどの内容であった。

 弟子の言葉を聞いて、クラリスはつくづく、この少年がテロリストに堕ちることがなくて良かったと思うのだ。その点だけは、あの王女殿下に感謝してもいい。

 エルフリード王女がこの少年を繋ぎ止めていなければ、リュシアンの絶望は単なる破滅願望に変わっていただろう。

 それはきっと、エルフリード王女にとってもこの弟子にとっても、最悪の中の最善だったのだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る