第2話 ちょっとした実験
あれから何日かして、
・他人の家、建物などは訪れた事がないと入れない。
・すり抜けるので物に干渉できない。
・ある程度の厚さのものはすり抜ける事ができない。
・行ける範囲が決まっているらしく、透明な壁みたいなもので進めない場所がある。
・意思次第で走るくらいの速度で移動できる。
こんなところだろうか。
意外と不自由で、わりと自由だった。
ただ、真夜中に明かりの点いている建物で、入ったことのある場所がほぼなかった。
近所だとコンビニと駅しかなかった。
近所の居酒屋とか夜の店などは入ったことが無く、入っても文字通り浮いているだけで終わってしまうだろう。
……飲み食いもおしゃべりもしないで他人の話を1時間聞いているだけの空間とかは遠慮したいというのもある。
そうして発見とか探索とかをしながら何度目かの駅を訪れて見たとき、今までと違うところがあった。
……人が浮いていた。
しかも、浮きながらぶつぶつと喋っていて非常に怖い。
とっさに隠れたので見つからなかった為、すぐに撤退したけれど……あれは多分、他の
とりあえず、僕は見なかったことにして今日の探索を終えた。
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