第3話 ヒモの貴公子
「焚火しない?」
電話の向こうから爽やかで心地よい声
無職アーティストSからの誘いだ
遠く離れた彼女から養ってもらってるヒモ生活者(貴公子)
ボクらの焚火=晩御飯
バーベキューなんてものではなく
単純に火を起こして調理する
直火で焼けばなんでも美味い
もう10年前か・・・
ほぼ毎日Sとすごしていた日々を思い出した
きっかけはYouTube
Sの出ているラジオ番組がUPされてるのを目にした
当時からセンスと情熱がある人だったから
いつかは世に出るだろうと思ってはいたけど
ボクもSと同じジャンルで夢を追いかけていた
願いは叶わなかったけど
このことに関してはボク自身悔いはない
その世界で羽ばたいていく人を何人も間近で見ていたからだ
その時目にした一流になる人達
やはりレベルが違った
一番感じたのがそのことに対する「好き」という思いだ
才能ってそのことをどれだけ好きになれるかだとボクは思う
それが目標で生きる意味そんな彼ら彼女
今のボクもそうだけど生きる意味を見失っている人っていませんか?
なんとなくの毎日でなんとなくの仕事してなんとなくなんとなくなんとなく
目的地もないまま歩いていたんだなと
Sに教えてもらえた
ありがとうSこれからボクの目的地を探すために歩いてみるよ
まずは一歩短い脚で踏み出します
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