ワイ、暗殺者ギルド一位で獣魔ギルドニ位の一般モフリスト。配下と共に王都転覆して城に絶対住んでやる!

マンチカン推しの人間

勇者ギルドにカチコミじゃい!!!

第1話 紛らわしいことやったのは悪い。でもそれはいくらなんでも酷くない?



▶『まえがき』◀


 作者があえて言うような事でもないですが伏線は1から5話(ストックが少ないのもありますが)に集中してたりします。


 あれ?ここもうちょい説明してもいんじゃね?

みたいなのはもしかしたら伏線かも?





 俺はレイク・ビースト。

元は獣人の住む地域を治めていた貴族である。


 ただ、親と


父:『動物なんかより獣人の方がイイよな!』


俺:『は?舐めた口聞いてんじゃねえぞクソボケが』


 という流れで大喧嘩して勘当され、喜んで出ていき従魔ギルドと暗殺者ギルドに流れ着いた訳だ。


「は〜」


 従魔ギルドではもっふぉもふぉなウサギさんやもちつや可愛いスライムさんを片っ端から手懐けまくっているといつの間にか2位になっていたり。


 暗殺者ギルドではいつも雑用していて馬鹿にされていたがあるとき現在暗殺者ギルド2位の男に


『獣人の違法奴隷?動物虐待だ〜?貴族の娯楽に付き合わされるとか…ウゼー、そうだ!

お前やれよ』


 という流れで受けた貴族暗殺にて、

可燃性ガスを詰めた瓶に火魔法で遠隔ムカ着火ファイア。

 更にお友達のウサギさんに爆弾背負ってもらって投下し、屋敷全焼ワロタニエン。


 あんまり可愛くも格好良くもねえって言う理由で敬遠していたゴブリンの兄貴に斧をぶん回して貴族の首ふっとばして依頼達成。


 そしたら一気に三十位にあがってそこからは飛び級の連続であった。



 そして、現在。


「いやさぁ…」


 あの、あのね。

 確かに貴族ご令嬢のいる部屋に忍び込んで白くふつくしい毛並みをした猫様をハァハァ言いながら愛でたのは悪いと思ってるの。反省はしてないけど。


「問答無用で最強勇者ぶつけてくんのは違くないですかねぇ…?」


 案の定令嬢に見つかり、下着やベッドの匂いを嗅いでハァハァ言っていたことに事実改変されて俺はテレパシー魔道具で通報されたのである。


 普通に不法侵入だし年頃の女の子の部屋ってのも悪いと思ってる。


 でも、でもだよ?


「俺の片腕切り落とさせたうえに懸賞金五百万賭けるのは違くない…?」


 大まかに説明すれば、


『猫吸いぎもぢぃいいいい、…あっ』


『きゃああ変態よ捕まえて!』


『任せろ』


『おおおお待ち下さい』(アスパラ風)


『ふんぬっ』


 ちゅどーん


『うわぁいたいおれのうでががが』


『とどめだー』


『はい、そんなのゆるしまへん』


 ぼふんっ(煙と共に消える音)


『あっにげた』


『そんなの許さないわ絶対にぶち殺して血祭りにあげて拷問にかけてその全裸に向いた死体を公衆の面前に晒してやるふじこふじこ』


 って感じだ。

 乙女の恨みオソロシス。


「開けろッ!私は勇者ギルド第114い」


「ふざけんじゃねえぞこのクズ共がぁああああ!!!」←35徹目の男


 バァンッ! と、扉をぶち壊していけ好かねえ勘違い包茎やろうに話しかける。


「ぁんだお前等いつもいつもいつもいつもペットたちを愛でる時間に来やがってクソが!」


「!?………に…」


 まさか素直に出てくるとは思ってもいないボッチ勇者が驚愕の表情を晒す。


「だいたいなぁ!謝ってるし賠償金五千万ゴルド(日本円にして約5億円)払ったじゃねえか!

これ異例の額だぞ!?本気で謝ってるし一刻もはやくもふもふたちとにゃんにゃんしてえから王様に土下座して渡してもらったんだぞ!?」


 ちなみに全財産の殆どなので今破産しているのは置いといて。


「それをなぁ!無視してなぁ!直接あったら殺しに来るんだろうなぁと思って、相手側に問題作らないように気遣いまでしてやったのになぁ!」


 本当なら号泣しながら滑舌ガッタガタで喋っているので相手はマジでドン引きしている。

 と、同時に同情の視線を送ってきていた。


「うわぁあああん。なんで、なんでこんなめに…お前等のせいでもふもふする暇もねえし破産してろくな飯も食えねえし…ぐすっ…うわぁあああ」


「そうか…落ち着けよ。まぁまぁ、一先ず俺が今日はペットオーケーの店で奢ってやっから…」


「ありがとうよ…話を聞いてくれる勇者はお前が初めてだ…六百人は来たくせに…」


 最後の言葉と、その単位に目をかっ開いていた勇者ギルド114位こと、『魔槍のアルフォンス』くん。


「ほら、行くぞ。相談のってやっからさ」


「うん…」


 こうして俺は、一年ぶりに街へ繰り出した。



▶『あとがき』◀


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