本音がルビに出る世界
日和崎よしな
・採用面接
言葉の本音は見えないが、文字に起こすと本音がルビに出てしまう。
そんな世界のお話。
***
「
「
ひと安心とばかりに、ふうっと息を吐く。
「
そう独り言を呟きつつ、咲守茜は就職希望の会社をあとにした。
――数日後。
咲守茜の元に一通の郵便が届いた。
それは、先日面接を受けた会社からの合否通知であった。
「
封筒の端をビリッと雑にやぶき、中に入っている一枚の書類を取り出す。
その書類を見た咲守茜は絶句した。
「
咲守茜は頭を抱えたが、ハッとしてすぐに顔を上げた。
彼女にとっては、就職先の会社がどんなブラックだろうが関係ないことを思い出した。
目的を果たすまでは、こちらも社会人として礼節のある対応をとることに努めなければならない。
「
その後、咲守茜の元に不採用通知が送りなおされた。
また、百識楽は内定通知書の作成履歴が上司に見つかり、減給された上で庶務課に異動となったのだった。
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