第2話
僕の名前は
高校1年生、もうすぐ16才。
野球部所属。
彼女居ない歴16年。
だけど彼女が居なくてもいいもんね!!僕には野球が!!野球があるもんね!!
………っていうのはちょっと負け惜しみ。本音としては彼女が欲しい、気が。
うん、そんな気がする。
気がするっていうのは、何でかって。
女の子が苦手だから!!
だからいいんだ。きっとそのうちできる。できる気がする。気がすると………思う。
彼女は居ないけど、毎日は楽しい。
幼馴染みでもありクラスメイトでもあり同じ野球部でもあるこの二人と、いつもつるんで騒いでるから。
だから楽しい。楽しいって言ったら楽しい!!
そんなある日、僕宛に届いていたこれ。
その名もラッキートランプ。
鞄に入れっぱなしだったのを思い出して、やってみようと、箱から出した。
ナニナニ?
シャッフルしてピンときたトランプを1枚ひく?
よし、やってみよう。
真新しいトランプをシャッフルする。
「真尋ーー!!朝練遅れるわよーー!!」
「はーい!!」
下から聞こえる母さんの大きな声に返事をして、トランプを1枚選ぶ。
スペードのA…新しい靴を履いてみよう
新しい靴、か。確か下駄箱にあったはず!!
よし、今日はそれを履いて行こう!!
「真尋ーー!!透くんと友弥くん先に行くってーー!!」
「えーーー!?行く行くすぐ行くーー!!待ってーーー!!」
僕は大急ぎでトランプを箱に入れて、ちょっと考えて、それを鞄に入れた。
急がなくちゃ!!朝練遅れたら校庭10周。
そんなの今時流行らないよ、先輩たち!!
ぶつぶつ文句を言いながら、僕は大慌てで階段をおりた。
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