第59話 新婚旅行 4日目

レンタルしたオープンカーで俺たちは美ら海水族館に向かった。


「わぁ!オープンカーって初めて♪風が気持ち良いね♪」


「海もすっごく奇麗♪明日の海水浴も楽しみだね♪」


「そうだな。」


「それとも…私の水着姿の方が楽しみだったりする?♡」


「え?いや…どうかな?…」


俺は少し顔が熱くなった。

「あ~~~図星か~~~!期待しててね♪あ・な・た♡」


・・・


2時間ほどドライブを続けて、美ら海水族館に着いた。

「色々なメディアで特集組まれていたから期待していたけど…

 期待以上!!本当に凄いね~~~!大きい~~~!」


沙優はかなり驚いている。

ただこれは沙優が特別というよりも皆がそう思うだろうな…

水槽を泳ぐ巨大なジンベエザメの姿は本当に圧巻だった。


その後、ダイナミックなイルカショーを楽しみ

昼食を取ってから、南の方へ向けて再びドライブを続けた。


・・・


「あなた…大丈夫?運転疲れてない?」


「あまり混んでないし、風も気持ち良いからそこまで疲れてないよ。」


「沙優はドライブ楽しいか?」


「うん。思っていたよりも気持ち良いね♪」


「でも…偶にで良いかな…」


「どうして?」


「だって…少し寂しいから…

 運転中は腕を組んだり、手を繋げられないでしょ?

 デート中はあなたの手をずっと繋いでいたいもの…♡」


・・・


他愛のない会話をするうちに目的地に着いた。

早速俺たちは玉泉洞に入った。


長い階段を下りていくと鍾乳洞が姿を現した。


「うわぁぁ~~~、こんなに大きいんだ~~!

 ライトアップが奇麗だね~~!」


予想以上に大きな空間で俺たちはびっくりした。

天井には無数のつらら状の鍾乳石があり、ライトアップされて幻想的だった。


途中、幻想的な「青の泉」もあり、沙優はうっとりしていた。


更に歩くと

「きゃ!冷たい!!」


天井には落ちてきそうな程の鍾乳石が連なり、

頭・顔・肩・背中などにポツポツと水滴が落ちてきた。

出口に出るころには結構濡れて沙優の髪や服が湿っていた。


沙優は少し下着が透けていた。

え?何か普通の下着じゃないような…


「も~う…そんなにジーと見ないでよ♡

 ホテルに着いてからね♡」


・・・


最期にすぐ近くにあるひめゆりの塔に向かった。


記念碑のある敷地には、大きなガジュマルの木があり、

かつて恐ろしい戦争があったとは思えないほど静かで、平和を感じる場所だった。


地下に掘られた防空壕の跡地もそのままあり、俺たちは二人で手を合わせた。


そして近くのホテルに着いた。

軽く夕食をレストランで済ませて部屋に着くなり、

沙湯が顔を赤くして手を俺の首に回してきた。


「さっきは、本当に熱い視線を向けてくるんだから…

 恥ずかしかったよ?♡」


「いや、そんなつもりではなくて何か普通の下着じゃない気がしてだな…」


「分かっちゃった?」


そう言うと沙優はブラウスとスカートを脱いだ。

下着は、黒い透け透けのセクシーランジェリーベビートールだった。


「なっ!!!」


チラリズムがいっそ裸よりもセクシーさを倍増させていて

俺は顔が真っ赤になった。


「ふふっ、この下着はね。旅行用に買ったのよ♪

 あなたを悩殺するためにね♪

 ちょっとセクシーでしょ?♡

 お・ま・た・せ♡

 あ・な・た♡」








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