83.全部、覚えている

 リリンがラーゼリオンの国境砦に着いた時。

 シルヴィアの瞳術による眠りから覚めた王国兵達は、慌ただしく警備体制の見直しを行なっていた。


「シロウは王都に戻った……?」

「ああ、吸血鬼の女と一緒にな。ったく国が認定した勇者だかなんだか知らねえが、迷惑な連中だったぜ」


 忌々しげに吐き棄てる警備隊長。

 リリンは、予定にないシロウ達の行動に戸惑っていた。


「あの、あたしここに戻るって連絡入れてたんだけど、何か聞いてない?」

「知らねーよ。なんかガーランドの女騎士みてえな奴隷のお仲間が、迎えに来てたぜ」

「テレサが……?」

「お前も奴隷仲間なんだろ? ご主人様の後を追って、さっさと王都に行きゃいいじゃねえか。ここにいんな、邪魔だ」


 警備隊長は面倒くさそうに言うと、さっさとリリンから離れていった。

 リリンは通信魔晶とウロボロスの魔石を取り出して、遠話の魔法を起動する。

 だが、どれだけ待ってもシロウ側の魔晶が起動することはなかった。


「何が起こってるの……?」


 手の甲に残った形だけの奴隷紋を眺めて、少女は不安げに呟いた。


 ***


 都市連合評議会副議長にして、サバラ市の代表であるタリア・ハート。

 彼女のルトリアにおける邸宅は今、連合兵の大部隊に包囲されていた。

 敵対国家で最も警戒すべき人物が、その邸宅を訪れていた為だ。


「……派手にやってくれたわね、サフィーネ殿下」

「申し訳ございません。ここまで騒ぎになるとは私、思いもしておりませんでした。タリア様にはご迷惑をおかけして」

「確信犯のくせに、しおらしい事言うのは止めて? あとその猫被りも」


 言われてサフィーネはペロリと舌を出す。

 タリアは、仕方のない子だと苦笑混じりのため息をついた。


 タリアは二十代後半の妖艶な色香を振り撒く女性で、異例の若さで都市連合の評議会副議長にまで出世した才媛だ。

 同時に、自身も高い魔術適性を持つ魔術師でもある。

 そしてこれは秘密であったが、サフィーネがラーゼリオンで空間魔法の指導を受けていた老魔術師。その孫娘でもあった。


「……それで、貴方が虐殺の反射魔法士キリング・リフレクターね」


 普通の男ならドキッとような色気のある流し目で、タリアはエフォートを見つめる。


「その呼び名は止めて頂けませんか」


 だが極めて仏頂面で、エフォートは返した。

 タリアはクスリと笑う。


「どうして? かっこいいじゃない」

「センスを疑います」

「なら、反射の悪魔リフレクト・デビルの方がいいかな?」

「……嫌味ですね、分かります」


 エフォートはますます不機嫌になった。


「確かに俺は、この国で憎しみの象徴でしょう。俺に身内を殺された者は、五桁に昇るでしょうね」

「戦争で兵が殺されるのはお互い様だけど。問題は、こっちは貴方一人にそれをやられたということね」


 タリアは含むところのある物言いをして、サフィーネに視線を移す。


「まったく。とんでもないカードを押しつけてきたわね、サフィーネ」

「タリア様なら使いこなせると、信じてますわ」

「冗談。わたしにそんな器量ないわ、こちらは場を提供するだけ。そっちでなんとかして頂戴」

「まあ、ご謙遜を」

「うふふ」

「ふふふ」


 エリオットは小さく「うげ」と声を漏らして、ギールに囁く。


「なあ、女の子同士ってみんな、こんな怖いもんなのか」

「タリア殿を女のとお呼びしていいかはともかく、あまりそう思いたくないですね」

「聞こえてるわよ、オーガ混じり」


 睨まれ、ギールは慌てて姿勢を正した。

 タリアは応接室のソファの背もたれに身を投げ出す。


「……まあ、敵国の切り札魔法士と、王国の奴隷兵が非道な扱いを受けてきた証拠。うまく使えば、評議会で非ルトリア勢力の発言権を増やせることは認めるわ」

「期待してますわ、タリア姉」


 にこやかに笑う、淑女サフィーネ。


「懐かしいわね、その呼び方。それ、わたしにラーゼリオンの血が混ざっていると知ってるっていう脅しかな?」

「やめてください。それに、都市連合では出自で差別されるような事はないと聞いています」

「皮肉として受け取るわ。……この国の評議会は、王政や帝政による独裁国以上の権謀術数に塗れてる。ハーミットみたいな男がゴロゴロしてると思っておいて」

「うえ……」


 サフィーネが思わず素でえづいたところで。


「……ッ!」

「エフォート殿」

「分かっている」


 エリオット、ギール、そしてエフォートが鋭い視線を応接室のドアに向けた。

 数瞬後、けたたましい音とともにドアが蹴破られ、魔法兵団の一部隊が雪崩れ込んでくる。

 サフィーネを囲む形で立ち上がるエフォートにエリオット、ギール。

 兵たちはその四人を取り囲んだ。


「ちょっと、あんた達!」


 その前にタリアが立ち塞がる。


「サバラ市の所有物である評議会議員邸に、軍を突入させるなんて! 大問題よ!」

「黙れ、地方都市のお飾り代表風情が。ルトリアの決定に逆らう権限など、貴様にあるはずもない」


 抗議するタリアの前に歩み出てきたのは、眼鏡の小太り中年。

 豪奢な服装を見ただけで、地位の高い者だと分かる。


「ラーゼリオンの亡命者はこちらで拘束する。身の程をわきまえろ」

「はっ。残念ながら身の程をわきまえるのは、そっちの方よ」

「なに?」


 高圧的な態度の男に、タリアはいささかもたじろぐ事はない。


「緊急評議会の召集を、既に副議長権限で申請しているわ。重要参考人として出席するサフィーネ、エリオット両殿下。それに虐殺の反射魔法士キリング・リフレクターほか一名の身柄は、どの都市の管轄でもなく評議会の預かりになる」


 既に重要な事務手続きを終えていたタリアは、小太りの男を見下して笑う。


「評議会議員ですらない、首都とはいえ八つある連合都市の一つでしかないルトリアの市長ごときが、口を出せる案件ではないのよ」

「……小賢しい理屈を並べおって、サバラが我らに逆らうか」


 小太りはギリッと歯嚙みする。


「理屈で言うのならば、儂はルトリア市長として街の安全を守る責任と権利がある。その危険な男を放置しておくわけにはいかぬのだ!」


 声を荒げて、市長はエフォートを指差した。

 だがタリアはまったく動じない。


「またまた残念。市長、貴方の理屈には三つの穴があるわ」

「なんだと?」

「一つ目。エフォート・フィン・レオニングは反射の魔術師。こちらから攻撃を仕掛けない限り、街への被害など起こりようがない。二つ目。評議会議員邸はルトリア市領ではなく、議員出身都市の領土。貴方に守って頂く謂れはない」

「ぐぬ……」

「では、三つ目は私から申し上げますわ。ルトリア市長バリアス・ロイド様」


 サフィーネは、タリアを遮りスカートの裾を掴んで一礼した。

 その完璧な仕草と外見の愛らしさに、一瞬ロイド市長の表情が崩れる。

 薄く笑うサフィーネの横顔に、エフォートは不穏な気配を感じた。


「直接お会いするのは初めてでしたわね。サフィーネ・フィル・ラーゼリオンと申します。この度はお騒がせし、申し訳ありません」

「あ、う、うむ……」

「都市連合は素晴らしいですわね。旧態然とした我が王国と違い、広く他者を受け入れる進歩的な国と聞いております」

「おお、その通りだ」

「他国からの亡命も、評議会議員が認めれば受け入れる。仮にその亡命者が問題を起こした場合は、承認した議員と出身都市が責任を持つと聞いてます」

「……そうだが」

「ハート副議長は私どもの亡命を承認して下さいました。ですが変ですね、先程市長は、その私どもを『拘束』するとおっしゃいました」

「あ……いやこれは失礼した。保護だ、殿下たちはこちらで保護を」

「それは、ここにいる虐殺の反射魔法士キリング・リフレクターの監督責任もルトリア市が負って下さるという意味ですか?」

「……は? 責任?」

「はい。彼が都市連合にご迷惑をお掛けしてしまう場合、ルトリアが……ロイド市長が責任を取られると。でしたら私としても頼もしい限りです」

「じょっ……冗談ではないっ! なぜ儂がっ……!」


 ロイドは悲鳴のような声を上げる。

 当然だろう。にこやかな顔をして目の前の王女は、身柄をルトリアが確保した場合は虐殺の反射魔法士キリング・リフレクターに暴れさせると脅したのだ。

 もちろん、そう明言はしていない。脅迫の言質を取られないよう、王女は慎重に発言している。


「そなた……本当にサフィーネ殿下か?」


 見てくれだけのお飾り王女ではなかったのかと、噂を鵜呑みにしていた市長は思わず口にする。


「その質問はよくされますが、間違いなく私はサフィーネですわ」


 微笑むと王女は、包囲している魔法兵の一人に歩み寄った。


「な、なにを」

「貴方がお持ちなのは、魔法を封印する魔道具アイテムですわね」

「あ、ああ、そうだが……」


 その兵が手にしていたのは、魔石に複雑な文様が刻まれた手枷であった。

 ラーゼリオン王城で、大封魔結界牢と繋がっていた魔力封印の手枷と形状は似ている。だが独立して起動する魔道具だろう。エフォートの魔法を封じるために持ってきているのだ。

 サフィーネは兵士の答えを聞くと、周囲を見回した。


「先程のタリア様のお話ですと、これから緊急の評議会に出席させて頂く私どもの身柄は、評議会の預かりに。そしてその監督責任はサバラ市代表のハート副議長にあると、そういうことですわね」

「その通りだ」


 タリアは頷き、サフィーネもまた頷き返した。


「ですが、それではルトリア市の、ロイド市長の面目が立たないでしょう。大街門グランド・ゲートで一般市民の皆様をあそこまで怯えさせて、そのままでは私も心苦しいです。では、こういうのはいかがでしょうか?」


 朗々と謡うように、サフィーネは話す。

 ここは異国で、自身は亡命者という弱い立場であるはずなのに。

 王女は場の空気を支配し、主導していた。


「どうぞ虐殺の反射魔法士キリング・リフレクターの魔法は、ここで封印して下さい。そしてルトリア市と連合軍は、ハート議員邸から評議会議場までの移送・警備をご担当なさって下さい。皆様を怯えさせた魔術師……ああ、都市連合では魔法士と呼ぶのでしたね。反射の魔法士を安全に移送したとなれば、皆さまの面目も立ちましょう」

「まっ……待って殿下、それは」

「がっはっはっは!」


 慌てて制止しようとしたタリアを、市長は遮る。


「いやさすがは、我らが宿敵ラーゼリオンの王女様だ。儂らの面目まで考えて下さるとは。それではご提案通り、儂らは議場までの移送のみ、担当させて頂きましょう」

「待ちなロイド市長! お前は」

「お静かに、ハート副議長。これは亡命者自身が納得していることだ。この者たちも儂らの信用を得たいと、そういうことだろう?」

「ええ。その通りですわ」


 花が咲くように笑うサフィーネ。

 そして。


「では、エフォート殿」

「承知しました。殿下のご意思とあれば」


 王女に促され、エフォートは魔道具を持った兵の前まで進み、両手を差し出した。

 魔法兵は戸惑ったが、ロイドに頷かれビクビクしながら、エフォートの両手に魔道具の手枷を嵌める。


 カチャン、と乾いた音が響いた。


「くっ……はははっ……はあっはっはっは! 勝ったぁ!!」


 突然、ロイドが太ましい腹を揺らして大笑いを始めた。


「やはり小娘! やはりお飾りの世間知らずのお姫様! 馬鹿で間抜けなお人形だ! ふあっはっはっはっはあ!!」

「どうされましたか市長? なにか可笑しいことでも」


 サフィーネが尋ねるが、ロイドはわざとらしく無視して、タリアに詰め寄った。


「ハート副議長! 先程、亡命者の承認書と緊急議会の召集連絡書を、早馬で出されましたなぁ!」

「……ああ」

「残念なぁ、お知らせですがぁ、ご手配された早馬は途中で人身事故を起こしましてねえ? 今はルトリア警備局に捉えられているのだぁ!」


 愉快そうに笑うロイド。

 ハートは舌打ちする。


「お前、評議会議員の馬を止めるなんて、相応の覚悟はできてるんでしょうね?」

「なんのことでしょおかねえ? 議員の馬であれなんであれ、市民に害を為した者は公正に処罰されなければなりません。だからぁ、残念でぇす! この者たちはまだ亡命者でもなければ、身柄は評議会預かりでもありませぇん!」


 クルリと回って、ロイドはサフィーネのすぐ目の前に、自身の顔を近づける。


「王女殿下ぁ! そなた達はルトリア市が、いやこの儂が拘束する! 虐殺の反射魔法士キリング・リフレクターの亡命など認めぇん! 儂が、この儂が!! 都市連合最大の怨敵を捕らえたのだ!! ふはははははは!! これだけの功績!! もはや儂は市長などという身分を超え、一気に評議会議長になるのだ!! ふはははははははは!!」


 サフィーネはペタリと、その場にへたり込んだ。


「そ、そんな……騙したのですね……なんて酷い! エフォート殿!!」


 サフィーネは真っ青な顔色で、エフォートに向かって叫ぶ。


「えっ?」


 当のエフォートは、うんざりした顔をしていた。

 エリオットとギールはその後ろで、困惑した表情で顔を見合わせている。


「ふははははは! 無駄だ! 無駄だぁ!」


 ロイドはまだ興奮の中にいた。


「その吸魔錠は、一つで都市連合の魔法兵団全員の魔力を吸収するほどの力があぁる! 貴重な魔術ギルドの研究の集大成だぁ! 反射の悪魔リフレクト・デビルよ、貴様がいくら連合軍魔法兵団すべてと一人で渡り合う実力者だとしてもぉ! その全員の魔力すら吸い尽くすその魔吸錠の前では! ふあははは!! 無力、無力なのだぁっ!!」

「そんなっ……そんな!!」


 絶望に打ちひしがれるサフィーネ。

 ロイドは笑い続ける。


「無力な魔法士に、残りはたかが戦士二人! 対して連合兵はこの邸宅の外にも大部隊が展開しているのだ! もうどうにもならんよ!! ふはははは!!」

「くぅっ……エフォート殿、お願いします! なんとか……なんとかその封印を、打ち破って下さい!!」


 サフィーネは震えながら、叫ぶようにエフォートに懇願する。


「えー……ええぇ?」


 エフォートは思いっきり、顔をしかめる。


「お願いします! このままでは私たちは……! エフォート殿の力だけが頼りなんです!」


 必死のサフィーネに、エフォートは迷惑顔だ。


「……お願いされていますよ、エフォート殿」

「どうしたの、エフォート。早くやれば?」


 ギールは半ば笑いながら、エリオットは率直に、後ろから声をかける。


「……ん?」


 ようやく、ロイド市長は違和感を覚えた。


「な……なんだ……?」


 顔色を変えたロイドを見て、サフィーネはパッと真顔に戻った。

 そして残念そうにため息をつく。


「もう。なんでそんなノリが悪いの?」

「ノる意味が分からない」


 即答するエフォート。

 取り囲んでいる兵たちはまさかという思いで、それぞれ杖や剣を構え直した。

 サフィーネはむくれている。


「演出だってば、演出。意味はあるんだよちゃんと。こういうのはインパクトが大事なんだからっ」

「俺はどうやら大根役者らしいので。そういったのはもう、殿下にお任せします」

「あ、殿下呼び」

「サフィ……ーネ殿下。真面目にお願いします」

「はーい。一応、真面目なんだけどな」


 サフィーネは渋々といった調子で頷いた。


「な……なんだ、お前たち、何を言っている?」

「タリア・ハート様」


 今度はサフィーネがロイドを無視して、タリアに話しかける。


「これが、ハーミットのような権謀術数に長けた男なんですか?」

「いや。この男は、株式会社という経済政策で評価されて最近市長になったのだが、他には見るべき点のない小物だ。煩わせて悪かった」


 詫びるタリアに、王女は笑顔を向ける。


「いいえ構いません。むしろこれで、タリア様もやりやすくなるでしょう?」

「そうだな」

「……なっ……何を言っている!! 儂を無視するなぁっ! お前たち!」


 ロイドが連合兵たちに向かって叫ぶ。


「このラーゼリオンの野蛮人たちを、取り押さえろ!」

「おっ、出番か?」


 エリオットが嬉しそうに前に出て剣を抜こうとしたが、慌ててギールが抑えた。

 代わりに、エフォートが前に出る。


「ええと……王女殿下、派手にやればいいんですね?」

「お願い。あ、怪我人は無しでね」

「了解です。……さて」


 エフォートは、ロイド市長をギラッと睨んだ。


「よくもサフィーネ殿下を、小娘だのお飾りだの世間知らずだの馬鹿だの間抜けだのお人形だのと、罵ってくれたな?」

「あ、さすが全部覚えてた」


 エリオットはポツリと呟いた。


「ひいいっ!?」

「なあっ!?」


 魔法兵たちの間にどよめきが走る。

 桁の違う、圧倒的な魔力の気配がエフォートから発せられ始めたのだ。

 それは魔術師としての技量に長けた者であればあるほど、どれだけの物量を持ってしても覆すことなど不可能な実力差として、認識される。


「こ……こんなの……」


 連合の魔法兵の一人が、震えて呟く。


「こんなの、伝説の聖霊獣クラスの魔力じゃないか……いくら禁忌を犯した魔法士でも、人間が持てる魔力じゃない……!!」


 エフォートの両手を拘束していた、都市連合魔術ギルドの研究成果が音を立てて砕け散った。


「ばっ……馬鹿なっ……ひいいっ!?」


 腰を抜かし、這って逃げようとするロイド市長。

 だが当然、逃がしてもらえるはずなどない。


「殺すなと言ったサフィに、死ぬほど感謝しろ……爆ぜろ、〈グロリアス・ノヴァ〉!!」


 破壊対象識別式の属性変容大魔法が、都市連合の首都ルトリアの市街地で炸裂した。

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