指導

「え マンツーマン!?」


「そうよ。サシの一対一の指導よ。

あなたに個別指導をお願いしたいわ」


いやその。その、なんだ。

距離感がおかしな女を個別指導するなんて

その、はっきし言って嫌なんだが…。


「し、シンヤ!」


「な、なんだシンジ」


「この際、ついでだから、お前にも勉強教えてやる!そ、それでどうだ??」


シンヤ。察しろよ。

この谷間を平気で見せつけてくる女とピッタリ座って(きっとそうなりそうな予感がする)

(対面でも谷間がモロに視界に入ってやばいし、隣接なんてしたらその、どの道、胸のラインが見えるわけで。現に今見えてるわけで。

理性っつーか、その照れを通り越して勉強どころじゃなくなる気がする…!


というかそうなるだろ。普通の健康体の男なら。


「え、俺も!?

いやー、それはちょっとな(俺、勉強したくない)(ゲームやりたいからゲーセン行きたい。

俺は単位を落とすようなヘマは多分しないし、(そこまで馬鹿じゃない)ずっとFクラスでいいっつーか」


「な…!!」




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