遅刻

結果、教室までの道のりを走り込んでない俺は遅刻したが、おそらくはヒナタのやつは

ギリセーフだったんじゃないか。。

ま、俺にとってはもう、彼氏ができたヒナタのことなど、遠目からそっと見守る程度でいいんだ。てか、そんなに心配したら馬鹿みたいじゃないか。あいつのことを気にかけるのは藤島だけでいいだろ。今となってはもう。


さて、お昼時。

俺はシンヤに幼馴染の様子が変だ、ということだけに焦点を絞って今日のことを話し出した。


「... とまぁ、幼馴染の様子がおかしいんだよなあ、色々と。

朝だって俺がヒナタの家に迎えに行かなきゃいけないみたいじゃないか...?そんなの藤島で足りるだろ?」


「うーん、確かにそうだよなぁ。

藤島という彼氏がいるのに、なんでシンジが

幼馴染兼隣人とはいえ、前みたく橘ヒナタの家に顔を出さないといけないんだろうな...?」


「だろ?俺的にはもうお役目ごめんなんだよな...」


二人して議論を重ねてみたが、謎は深まるばかりだった。


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