憤怒
さて。時を戻して。
週が変わって月曜日。
俺はヒナタの家を素通りした。
だって、ヒナタはもう、彼氏がいて、
その彼氏とやらと一緒に登校するもんだと
思ったからだ。
すると、どうだろう。
俺が校門の前まで来たら、
ぜーはーぜーはー背後から苦しそうな声が聞こえて来たのだ。
なんだ?と思って振り返ると、
ヒナタが肩で息をしていた。
「シンジ!どうして、声かけてくれなかったのよ!!どうして、ひとりで先に学校行っちゃったのよ!?」
なんか、眉間にシワを寄せながら、
怒ったふうに言われたので俺は、
思ってること全てぶちまけてやったんだ。
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