カラスウリ(烏瓜)

「キノコの森へようこそ・・」で奇妙なキノコを紹介しているが、山野草にはそれほどの奇妙な植物は存在しない。そこを敢えて選ぶなら烏瓜が筆頭に上がるだろう。


烏瓜からすうりはウリ科の植物で、本州・四国・九州に自生する。

開花期は夏で、7月〜9月にかけての日没後から開花する。

つまり烏瓜からすうりは夜咲く花なのだ。

この花がとても美しいと言うか 何と言うか・・

ともかく見て頂きたい。

(画像へ)

https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16817330660386898558


日が落ちてから夜間に咲く花は、まるでレースで作った造形物にも見える。人は美しいものが好きなだけでは無い、危険なものにドキドキしたり 奇妙なものに取り付かれたりする。この奇妙な花を見るために栽培をしているカラスウリマニアがいるようで、烏瓜の種は販売されているのだ。

多年草なので植えておけば毎年花を咲かすのだが、花の後に実をつけるのでそれも視覚的に楽しめる。

しかし・・

果実は初めはグリーンで熟すと黄色から朱色がかったオレンジ色になり、美味しそうに見えるのだが不味くて食べられない。毒は無いのだが、青臭く 何とも言えない不快なエグ味が口に残る。切った中身も、べたつく感じで見た目がとてもよろしく無い。烏瓜は見かけによらず食用の価値が全く無いのだ。


しかし人には好々があるもので マニアな人達はこのウリを青い内に味噌に数日漬けて食べるようだ。

好きになったら 何が何でも好きなのだろう(笑)

まあ、ファンとはそういうものだ。

・・しかしお勧めは出来ない・・


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