ヤマハギ 



万葉集で歌われている植物を多い順に並べると・・

はぎ

うめ

まつ

たちばな

さくら

あし

すげ

すすき


となり、萩は141首歌われている。ちなみに桜は50首である。

ここで歌われている萩とは山萩やまはぎの事である。


はぎはヤマハギを始めとするマメ科ハギ属の総称で、秋の七草としても有名な植物だ。秋の七草の中に入っているので萩を野草だと思う人が多いが、これは落葉低木に分類される。

(画像へ)

https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16817330660025583806


最近の和歌と言えば桜や梅や松が多く使われるので、万葉当時の貴族と現代歌人とでは美的感覚が違うのかも知れないと思ったが・・ものの本によると万葉の時代は萩は可愛い者の代名詞のように思われていて、愛する妻や子供たちに例える事が多かったようだ。


我妹子わぎもこがやどの秋萩あきはぎはなよりは 実になりてこそ恋ひまさりけれ

        作者不詳 


(自分のものとなった我妻よ。ますます麗しく好もしい。)

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