どんぐり   

パッ  パッ  パッ  パーン!

どんぐりが木の葉に当たりながら落ちて来る。

森の上空は風が強くなり木々の枝を揺らしている・・

樹木の上の方で木の葉がザワザワと音を立てる。


パッ  パッ  パッ  パーン!

パッ  パッ  パッ  パーン!


次々とドングリが落下してくる。


パッ  パッ  パッ  パーン!

「痛い!!」

頭に直撃すると強烈に痛い。


段々と辺りが暗くなりパラパラと雨が木の葉に当たる。

木の葉を濡らした雨は小枝を伝って木の幹に集まる そして幹の表面を まるで小さな川のようにサワサワと伝い根元に流れ落ちる。

雨に濡れた地面にはドングリがたくさん落ちている。


ドングリはブナ科の果実の俗称で、数種類のドングリが有る。

(画像へ・・)これはその一部だ。

https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16817330658294499795


自然の恵みと言う言葉が有る。

このドングリは動物にとって自然の恵みなのだ。

リスやカラス・狸やアナグマ・猪や熊の常食なる。

コナラ・ブナ・椎の木・クヌギなど、いわゆる雑木林は 多くのドングリで森の動物たちをはぐくんでいるのだ。


山を見ると濃緑の森と薄い緑の森に分かれるのだが、濃緑の林が植林で 薄い緑の林が雑木林になる。

松林・杉林・ヒノキ林など植林された山には動物の食料が無く動物にとっては砂漠のような環境なのだ。日本の山は植林された山が多く雑木林は意外と少ない。


動物たちの食べるドングリや植物は誰の所有なのか?

この動物たちの飲む水や 川の魚は誰の所有物なのか?

この生物たちをはぐくむこの大自然は誰の所有物なのか?

これらは全て自然の恵みなのだ・・


自然の恵みとは 我々人間も含めて生きとし生ける全て生物のたちの共有物なのだ。その自然を人間が所有してる現実には、私は酷く違和感を感じている。

かく言う私も山の所有者なのだが・・





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