ヤマホトトギス



和歌に

・・ほととぎす鳴きつる方を眺むればただ有明の月ぞ残れる・・

というものがある。

これは後徳大寺左大臣の和歌で小倉百人一首にも収録された有名な詩だ。

俳句にも

・・目に青葉  山ほととぎす  初鰹 ・・という山口 素堂の有名な句がある。


他にも

「なかぬなら殺してしまへ杜鵑」 織田右府

「鳴かずともなかして見せふ杜鵑 」豊太閤

など・・

古来よりホトトギスは 和歌に数多く詠まれており ホトトギスは日本人に愛されてきた鳥だと言える。

私が山道を歩いていても ホ・ト・ト・ギ・ス・ダ! ホ・ト・ト・ギ・ス・ダ!と甲高い声で自己主張してくる。


このホトトギスなのだが・・自分で子育てをせず、ウグイス等に托卵する習性があるので知られている。胸に独特の模様を持ち その模様が花びらの模様と似ているのでヤマホトトギスと名付けられた野草が有る。

https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16817330653088327500


ヤマホトトギスは夏から初秋にかけて可憐な花を咲かせる山野草だ。たいへん人気があり多くの園芸改良品種がある。ホトトギスは夏鳥でこの花の咲いている時期に良く鳴いている。そしてこの花が終わる初秋には南へと帰っていくのだ。


・・目に青葉  山ほととぎす  初鰹 ・・と聞けば 私は何故か 鳥では無く 植物のヤマホトトギスの方を連想してしまうのだ。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る