栃の花


日本に米が入ったのは縄文後期からだと言われている。つまり今から3000年以前は米を食べていなかったのだ。それ以前日本人は何を主食にしていたのだろうか。


縄文時代の土器の中から炭化した栗やクルミ、栃の実などが見つかっていて・・収穫量の多い栗や栃の実が主食だった事が推測できる。しかも木の実を石で粉にして餅状にして食べていたのだ。埼玉県川口市立文化財センター郷土資料館に行けばその石器などが展示してあり加工場が有った事も伺えるのだ。


だとすれば、これは凄い事になる。何故なら当時の食べ物を今でも日本では食べているからだ。栃餅は3000年の歴史を持つ縄文時代の食べ物だと言えるのだ。


ところでこの栃の木と言うのは、日本特産の樹種で、北海道、本州、四国、九州に分布し、山桜やコブシと同じく日本の広葉樹林を構成する最もポピュラーな木なのだ。


特に葉には特徴がある。葉の全体は非常に大きく最大50cmになり、対生した約5~7枚の木葉を手のひらのように広げた、掌状複葉と言う特徴のある形の葉だ。と言っても分からないので、ここで画像を見て頂きたい。

https://kakuyomu.jp/users/minokkun/news/16817330652785505112

こんど栃餅を食べる機会が有れば、是非この私のお話を思い出して・・縄文の香りを探して頂きたい。

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