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2022年7月20日 10:00
マックス・ブルックスの書籍ゾンビサバイバルガイドだと音に過敏なゾンビの場合は銃は鈍器としてしか使えないって感じで基準されているじゃないですか?でもベースが人間だと聴力や嗅覚ってどんなに頑張っても神経の数が増えないからオカルト的ゾンビじゃないと性能アップにも限度があると思うんです。よく耳が聴こえる人程度が限度だと思うわけです。生活音やノイズをある程度、無視できないとそれことドローンかなんかで音で楽々、誘導できてしまいますし、血を染み込ませた布をラジコン飛行機につけて飛ばせばゾンビなんか脅威でもなんでもなくなりかねない訳です。サイレンサーである程度、戦闘可能な気がするんですがそのあたり作中の自衛隊は戦略に活かせなかったんでしょうか?あと死刑囚をヘリで運んで封鎖地域に殺して落とせば誘導して、封じ込めを効率的にできそうな気がしてこれも自衛隊壊滅の危機に現場の暴走で実行しなかったのが不思議です。
作者からの返信
「ゾンビサバイバルガイド」は私も読みました。その上で返信すると、おっしゃるように自然界が無音ということはあり得ません。僅かな物音でも過敏に反応するのは行動として不自然だと思います。実際、私達は日常的に聞こえていても意識していない音が無数に存在しています。だからと言って聞き慣れない音に気付かないわけではありません。慣れということもあるでしょう。ゾンビもそれと似たような原理が働いているのではないかな? そもそも嗅覚や聴覚と言った特定の感覚だけで物事を判断しているわけではなく、五感で総合的に判断しているのはゾンビも我々と変わりないのでは? 血の付いた布を人間と勘違いする人はいないですよね。もちろん、音や匂いに興味を惹かれることはあると思います。ただし、執着の優先度合いが違います。目の前で視覚情報として獲物を見つけた場合、そちらが圧倒的に優先されるということです。あとは接触する密度の問題でしょう。また、作中のゾンビは虫や動物の攻撃フェロモンのように一体が獲物を発見すると、それが周囲の仲間に伝播していくという設定にしています。なので、誰か一人でもゾンビに見つかれば瞬く間に取り囲まれるわけです。そしてこれは大事な点ですが、「ゾンビの全ての行動に論理的な説明が付くわけではない」というのを作品の前提としています。死者が甦るということ自体が元々科学的に説明しようのないことですから、無理に理屈をつけるのは却って嘘臭くなると考えてのことです。作者でもわからないことはわからないのです。自衛隊が無謀な作戦に踏み切ったのはあくまで組織としての体裁を保つためであり、無法者集団に成り下がったからではありません。あの時点においても日本国民を護るという自衛隊の本分は失われておらず、恐らく刑務所そのものが既に瓦解していたと考えられますが、仮にそうでなかったとしても死刑囚だからと言って非人道的な行動が取れたとは思えません。それ故に壊滅したと言えますが。長々と書いてしまいましたが、解説するとこんな感じです。
マックス・ブルックスの書籍ゾンビサバイバルガイドだと音に過敏なゾンビの場合は銃は鈍器としてしか使えないって感じで基準されているじゃないですか?
でもベースが人間だと聴力や嗅覚ってどんなに頑張っても神経の数が増えないからオカルト的ゾンビじゃないと性能アップにも限度があると思うんです。よく耳が聴こえる人程度が限度だと思うわけです。
生活音やノイズをある程度、無視できないとそれことドローンかなんかで音で楽々、誘導できてしまいますし、血を染み込ませた布をラジコン飛行機につけて飛ばせばゾンビなんか脅威でもなんでもなくなりかねない訳です。
サイレンサーである程度、戦闘可能な気がするんですがそのあたり作中の自衛隊は戦略に活かせなかったんでしょうか?
あと死刑囚をヘリで運んで封鎖地域に殺して落とせば誘導して、封じ込めを効率的にできそうな気がしてこれも自衛隊壊滅の危機に現場の暴走で実行しなかったのが不思議です。
作者からの返信
「ゾンビサバイバルガイド」は私も読みました。その上で返信すると、おっしゃるように自然界が無音ということはあり得ません。僅かな物音でも過敏に反応するのは行動として不自然だと思います。実際、私達は日常的に聞こえていても意識していない音が無数に存在しています。だからと言って聞き慣れない音に気付かないわけではありません。慣れということもあるでしょう。ゾンビもそれと似たような原理が働いているのではないかな? そもそも嗅覚や聴覚と言った特定の感覚だけで物事を判断しているわけではなく、五感で総合的に判断しているのはゾンビも我々と変わりないのでは? 血の付いた布を人間と勘違いする人はいないですよね。もちろん、音や匂いに興味を惹かれることはあると思います。ただし、執着の優先度合いが違います。目の前で視覚情報として獲物を見つけた場合、そちらが圧倒的に優先されるということです。あとは接触する密度の問題でしょう。
また、作中のゾンビは虫や動物の攻撃フェロモンのように一体が獲物を発見すると、それが周囲の仲間に伝播していくという設定にしています。なので、誰か一人でもゾンビに見つかれば瞬く間に取り囲まれるわけです。そしてこれは大事な点ですが、「ゾンビの全ての行動に論理的な説明が付くわけではない」というのを作品の前提としています。死者が甦るということ自体が元々科学的に説明しようのないことですから、無理に理屈をつけるのは却って嘘臭くなると考えてのことです。作者でもわからないことはわからないのです。
自衛隊が無謀な作戦に踏み切ったのはあくまで組織としての体裁を保つためであり、無法者集団に成り下がったからではありません。あの時点においても日本国民を護るという自衛隊の本分は失われておらず、恐らく刑務所そのものが既に瓦解していたと考えられますが、仮にそうでなかったとしても死刑囚だからと言って非人道的な行動が取れたとは思えません。それ故に壊滅したと言えますが。
長々と書いてしまいましたが、解説するとこんな感じです。