おじさんが恋したら革命が起きた!

@cakucaku

第1話


「はぁー、しんどっ」


 俺は45歳サラリーマンの小竹しのぶ、独身だ。


 毎日満員電車に揺られ会社に出勤する。


 この歳になっても平社員、正直昇進は諦めていた、年下が出世して行く中置いてきぼり。


 これと言った出会いもなく、彼女はもう10年以上いない。


 最後に付き合った彼女には加齢臭が耐えれないと言われフラれた。



 毎日PCと見つめ合うだけで、人と向き合う事なんかもない。


 残業は当たり前、でも誰も労ってはくれない。


 そんな俺を唯一癒してくれるのはナナちゃんだ。


 真っ暗な家に帰ると出迎えてくれる。


 ナナちゃんはそれはそれは可愛くて、いつも俺の帰りを喜んでくれる。


 俺はナナちゃんさえ居ればそれでいいや。


 そう思っていた。


 あの子と出会うまでは。





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