私は毎日誰かの彼女

興梠司

第1話

りえは歌舞伎町を徘徊していた、ホストの営業時間が終わり担当とホテル行くまでの時間が暇だった、区役所通りのミニストップで待ってることもできるがあそこはスカウトがうざくて待ちたくない、バッセンの近くのミニストップはザ・ホス狂みたいなのしかいないのでりえは混ざりたくなかった。


トーアビルの前を通ってふと思った、先週トーアビルから知り合いが自殺をした

担当にかまって貰えなくての自殺だった、飛び降りる前に渡しに着信がきていたが電話をとることが出来なかった、担当に電話に出るなと言われたから出なかった、あの時電話に出てればあの子は死ななかったのかなとおもうと悔しい気持ちでいっぱいになるし、「ごめんね」と思う。


担当から電話が来て先にホテルに入っておいてと言われたので先にホテルに入った、今回もホテル代は私が出すのかとみみっちい事を考えていた、店でいくら使っても私はなんとも思わないが店以外で使うとケチ症が出てしまう。担当がホテル代出してくてたのなんて一回しかない、300万のタワーを入れたその夜だけホテル代を出してくれて「好きだよ」と言って抱いてくれた。

それ以外は「好きだよ」なんて言われたこともないし、最後まで抱いてくれたこともない。


再来月担当のバースデーがある、その時に500万円のタワーをいれると約束しているが今日も抱いてくれないのであれば私はもうタワーを入れたくない。


少し酔っ払った担当が「お待たせ」といってやってきた、やっぱり私はこの担当が一番好きだと思った、今まで何回も担当を変えてきたけどこの担当を越えられる担当はいないと思った。


一緒にお風呂に入り洗いっこをした、担当のあそこは勃っていなかった、今日も無理なのかと私はしょぼくれた。毎日しらない男に抱かれ担当は抱いてはくれない。

私はなんの為に風俗をしているのかわからない時がある、担当のためだとわかっていても担当は私のためになにもしてくれない、ベッドに入りいちゃついて眠りにつきた

起きたら16:30で担当は【同伴のため早く出る】とラインだけ残っていた。

私も18:00からの出勤の為準備を始めた

今日も誰かに抱かれる

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

私は毎日誰かの彼女 興梠司 @asahina0606

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ