オチ、越智？

お題：オチは窓 制限時間：15分

オチ、越智？

　オチは、

「よう、生きてるか？」

　窓からやってきた。見たかった顔だった。安心できる容姿だった。

　これはもう運命といっても問題ないくらいの再会。ときめいてしまう。

　って……そのオチじゃないって？　

　越智っていう名字もあるじゃないか。

　その話長くなる？　

　話そうと思えば、何分でも話していられるよ。

　かつての友さ。

　死んじゃったのって？　

　生きてるよ。行方不明なだけ。

　それは生きてるといえないって？　

　どうかな。もともと存在感が薄いやつだったよ。

　だから、実は行方不明じゃなくて、同化してるのかもしれない。

　それはさておき。

　最近やたらと同じ夢を見る。

　砂と青い空が広がる砂漠。その道を僕はあるき続けてる。

　夢だからか暑くなくて、喉も渇くことはない。

　それでも胸の内で、寂しさを味あわせてくる。

　なんでだろうか。

　オアシスなんて見つければ、変わるかもしれないけど、砂漠の夢は変わらず砂漠だった。

　昨日は限界点みたいな場所についた。

　透明な壁があり、それ以上は侵入できない。叩くと硬い音がするし、叩いてみれば反動が返ってくる。砂を掘り進めてみても壁の先に砂は進まない。

　夢の境目ってあるのかなと不思議には思う。夢の先に何が待ってるのか興味がない人なんていないと思う。

　そんなことを学校で話してみたら、寝てるときになにかされたら、反動で進めるかもしれないという話題が出た。僕としては突破できるとは到底思わなかったが、いくつかの方法を実行してみることにした。

　まずは、細長いバイヴ。これを膣に入れて、時間設定をして眠ってる間に振動するようにする。

　うん、これ……むずむずして眠ることが難しい。動かしたら、刺激で感じちゃうし……。

　次は水ポチャ。水をかけるのはさすがに掃除がたいへんなので、濡れたタオルを顔に落とすように細工してみる。が、ただ起きるだけで無駄な労力を消費しただけであった。

　最後に、

「よう、寝てるか？」

　寝てる間に犯されたらっていうのを試して、そのまま普通にセックスしはじめちゃっていうオチ。