第28話 日本でも、農作業をおこなう人は、目以外は、汗と日射しを避けるための布で、顔を覆っていたよね。あ、マスク姿みたいだ!

 へえ。

 外国の人は、風邪をひいたりしても、コロナ禍前までは、マスクをつけない人も多かった。

 世界保健機関(WHO )も、コロナ禍のはじまりのころは、医療現場以外の場所で、健康な人がマスクをつけるということに、疑問だったらしい。

 動画配信は、勉強のチャンスだね。

 「あなたは、元気なんでしょう?」

 「それなのに、マスクをつけるの?」

 「何の、仮装パーティなの?」

 「あなた、風邪もひいていないでしょ?」

 「なぜ、マスクをつけているのですか?」

 外国では、そんな感じ。

 違ったのは、日本人。

 「風邪をひいていない人だって、マスクをつける」

 「そんなの、当たり前でしょう?」

 「風邪を、うつされちゃうかもしれないんだし」

 「マスクをつければ、防げるかもしれないんだし」

 「だから、健康な人だって、マスクをつけるべき」

 日本人は、ホント、マスク慣れ。

 「日本人は、何で、そんなにも、口を覆うんだ?中東地域の女性とかじゃあ、ないのにさ」

 中東地域だったら、言われたかも。

 日本では、コロナ感染が、ヨーロッパなどに比べて、大きく、抑えられてきた。民族的な身体の作りの差や、DNAの問題も影響したのかもしれないけれども、マスクをつける生活に慣れていたからだろうと、言われる。

 日本人は、顔や口を覆うことには、抵抗がなかった。

 今度は、動画配信で、中東地域の農耕の様子が映った。

 「日本人の、農耕を、思い出しちゃうな。そうだ、稲作。畑仕事。農耕文化が、マスクを、定着させたんじゃないのか?」

 今度は、農耕文化に注目。

 農作業には、マスク姿が多かった。

 「19 60年代~70年代、農家の女性の姿を見ればわかるように、日本人は、マスク姿が基本」

 動画配信も、勉強に、なるじゃん。

 農作業をおこなう農家の人は、目以外は、汗と日射しを避けるための布で、顔を覆っていたものだ。

 あ、これ!

 マスク姿みたいだ!






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