第11話  仮面、マスク。結婚。披露宴。楽しさや美しさは、仮面(マスク)をつけるから、やってくる?中東のヒゲ仮面って、日本で、流行るかな?

 「中東地域では、悲しいことも、多かったろう。何と言っても、戦争とか紛争が、あるんだもの。それでも、表面上は、笑いましょう」

 …それって、仮面をつけていたっていうこと?

 仮面。

 結婚。

 披露宴。

 楽しさが、あって…。

 親子の出会いも、あって…。

 そして、今。

 新型コロナウィルスに、出会っちゃって。

 マスクのことを、考えて…。

 感染予防の、マスク…。

 仮面…。

 マスク…。

 日本も、中東地域と重なっていくのかな?

 中東地域の女性のつけていた仮面が、印象深く、思い出された。

 女性専用ヒゲ仮面のサインは、斬新すぎ。

 「私は、既婚者です」

 「結婚していますから、近寄らないで」

 そんな意味が、あったなあ。

 面白いんだな。

 日本でやったら、流行るかな?

 いや、無理か。

 日本の町中に、女性が歩いていたとする。

 「君?今、1人なの?」

 男が、マスク姿の女性に、声をかけてしまう。

 日本だと、かえって、マスク姿に近付いてきちゃうこともある?

 マスクをつけていると、きれいな女性だなあと、思ってもらいやすい。男性は、マスク姿の女性に、目移りしやすかった。

 これだから、日本では、マスクをつけているから近寄らないでっていうのは、無理っぽいか。

 「日本を、思い出しちゃうなあ。って、ここ、日本だけど」

 マスク姿の女性の立ち位置って、何?

 マスク姿は、複雑だ。

 「ゴホン、ゴホン…」

 本当の本当に、体調が良くなくて、マスクをつけていたとする。そういう女性が、苦労させられる。

 本当に風邪をひいているっていうのに、マスクをつけていると、たまに、こんなことを言ってくる男性がいるから。

 「おお、マスク姿だ」

 「何だよ、あの子」

 「素顔を、見られたくないんじゃね?」

 「マスクで隠せば、きれいな女だと思ってもらえるっていう、計算だな」

 「だから、ずっと、マスク姿」

 「ねえ、君?今、1人?どこ、いくの?」

 こら。

 病院の中かも、しれないでしょ。


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