273. 重力に逆らえない落葉樹さん達の葉っぱ

青空で日差しが有り

風が無かったから

9度まで下がっても暖かく感じられる朝


足元の植物さんの葉っぱは

朝露をたっぷりと含み

歩いているとスニーカーが濡れる


見上げると

落葉樹さん達の葉っぱが今かと

落下の瞬間を待つばかりに垂れ下がっている


その重力に逆らえない状態は

人間の顔の老化にも似ているような気がする


彼らは

自ら落ちるのを恐れない


その下には

既に枯れ葉色の先輩達が

迎えてくれているから


落葉樹さんの中でも

カラスさん達が大好きな実を実らせている

ナンキンハゼさんは

派手な彩りの葉っぱだが


いずれも

和風というより

もっと古風な日本を感じさせるような色調で


クリスマスカラーなくらいカラフルで

洋のイメージしかない

モミジバフウさんの可愛い星型の葉っぱとは対照的


そして

大袈裟なほどの枯れ葉ぶりを

大きな葉っぱで演出しているプラタナスさん


歩いて踏みしめた時の音さえも

その大きな葉っぱに比例して

大きく響いている

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