273. 重力に逆らえない落葉樹さん達の葉っぱ
青空で日差しが有り
風が無かったから
9度まで下がっても暖かく感じられる朝
足元の植物さんの葉っぱは
朝露をたっぷりと含み
歩いているとスニーカーが濡れる
見上げると
落葉樹さん達の葉っぱが今かと
落下の瞬間を待つばかりに垂れ下がっている
その重力に逆らえない状態は
人間の顔の老化にも似ているような気がする
彼らは
自ら落ちるのを恐れない
その下には
既に枯れ葉色の先輩達が
迎えてくれているから
落葉樹さんの中でも
カラスさん達が大好きな実を実らせている
ナンキンハゼさんは
派手な彩りの葉っぱだが
いずれも
和風というより
もっと古風な日本を感じさせるような色調で
クリスマスカラーなくらいカラフルで
洋のイメージしかない
モミジバフウさんの可愛い星型の葉っぱとは対照的
そして
大袈裟なほどの枯れ葉ぶりを
大きな葉っぱで演出しているプラタナスさん
歩いて踏みしめた時の音さえも
その大きな葉っぱに比例して
大きく響いている
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます