100. 切ない猛禽類さん
今朝は青空で
青空でも見えない時の方が多い御嶽山が
少し
六月、水無月の始まりは
梅雨入り前の
カラッと晴れた空で
まだ気温も上がらず
爽やかな空気を
マスク無しで思い切り吸い込んで歩いていると......
ハエが沢山群がる固まりと
それが包んであったらしい
新聞紙......
群がるハエの
隙間から見えたのは......
猛禽類っぽい
茶色と白のシマシマの羽が見えている
開いている目のパッチリ具合と
残っている頭部の形状から
フクロウさんのように見える......
腹部のような柔らかい場所は
随分食べられたようで
損傷しているが
頭部のような
堅い部分は
残したままになっている
その可愛らしい顔で
まるで生きている時のままの瞳で
見つめられているような錯覚もしそう......
愛らしい
亡くなったフクロウさん......
半年前にも
垣根のような所に新聞紙で包まれていたが
通りがかりの野生動物によって
広げられたようで
そこから茶色と白のシマシマの羽が見え
猛禽類と思われる死体遺棄が有ったのを思い出した.......
こんな風に新聞に簡易的につつまれ
すぐに野生動物達の餌にされるような状況で
遺棄されたフクロウさん達
その瞳に生が宿っていた時に
最後に映っていたのは
一体、何だったのだろう......?
想像すると切ない......
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