第7話 (閑話 女神の事情)

ふぅ、なんとかミリィちゃんに頼み事できたわね。

これで、あの子も帰ってこれるでしょう。


世界の危機がくるってわかってから、戦える子を探して。

その子を成長させて、運命を捻じ曲げて危機をもたらすものと戦ってもらって。


『おい、バカ女神』


あの子には魔王復活の阻止してもらったし、大昔の人類が起こして失敗してた世界変革の儀式の再開を粉砕してもらったし。。。


『何思考の海に逃げ込んどるのだ、このアホは』

『怒られてるから現実逃避してるんですよ、このアホ』


うっさいわね!皆に怒られてるのはわかってるわよ!

人間の運命に軽々しく手を出すなって言ってんでしょ!わかってるわよ!でもなにかしないと、あの子帰ってこれないでしょ?!


『帰れないような場所に送り込んだ当人がなんか言ってるわよ?』

『考えなしなやつだしな。どうにもならんさ。帰れない場合なんて考えなかったんだろうしな、あの時』

『次元に穴開けて送り込んだはいいが、帰る方法与えてなかったわけだしねぇ』


みなして、なんでそこまで言うのよ!


『『『『『『言うに決まってるだろうが!』』』』』』


『軽々しく神託だの、加護だの与えるなといっただろうが!』

『仮にも主神夫婦の女神でしょう?!』


仮じゃないわよ!


『気に入ったからと言って人間の運命捻じ曲げるんじゃねえよ!』

『そのせいでアイツは普通の生活なんて夢のまた夢になっただろうが!』

『巫女に予言与えてあの子との間に子供生まれるように操作してたじゃない!産まれたこと伝わらないようにして!』

『儀式の再発動阻止のときの【鍵の子】にも子供産ませた上に、伝えないように意識操作しただろうが!』


それは、あの子の血が途切れないようにって思って!


『運命捻じ曲げまくってるだろうが!少しは反省しろ!』

『人の子はコマじゃないのよ!』

『まぁ、それはアイツが行ったときに皆で教育したけど、まだ何も感じてなかったのな』


世界がなくなるとかよりましでしょう?!

ちゃんと考えてたのよ。。。


『考えたりてなかったのだ、反省せよ』

『で、あの娘に干渉したのは、アイツを連れ戻すためよね?』


そうよ!あの子なら道を開いた上に帰り道を開けれるもの!


『だが、まだ幼すぎるだろう?!』

『魂の器もまだ成長し切ってないでしょう、はやすぎるわ』

『魂と体の成長を待つべきだったな』


反省すればいいんでしょ!?ふーんだ!


『反省しないのなら正座から石抱きの刑に強化するが?』


うわ~ん、ごめんなさい〜!

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