第465話 領地改革、コツコツ積み下ろしから
世界各国の信徒たちの集めてくれた食料を転移で回ってコンテナごと回収し、異世界に向かう
僕が前回来た時に領地近くに【清浄化】をかけた場所はミーキュが大きく地面を動かしたはずだ
ここは畑になる予定だったんだけど・・どうしたんだろう?
「父上、ご無事のご帰還、心より嬉しく思います」
「ただいま関羽、ここ畑になるんじゃなかったっけ?」
「どうやら土の質が向かないらしく・・・そういえばロムが人を癒やしたときのようなやり方をすれば良いのではないかと考察しておりましたぞ」
人を癒やしたとき・・
ここに来た難民は【聖域】で囲んで、そこに高濃度の【清浄化】で瘴気を完全に祓った、それにそこに人を集めて治してた
そういえばあの治療していた場所を中心に草木が生えている
荒野の部分の開発は薙ぎ払うような【清浄化】だけでは足りなかったかな?
どうせなので領地の中央、領館の前、ダンジョンの前まで飛んでいく
今ではかなりの数の人間が住んでいる領地だが解放奴隷も増えているし瘴気が漂っている気がする
「やっちゃってもいいですかね?」
<やっちゃいましょー!>
悪しきものを祓う【聖域】を力いっぱい使う
光の領域が広がり、街の向こうまで光が奔る
【清浄化】を杖から放つ、地面に染み込むように、コントロールして
あまり大気に散らせるのはよくない
今回は人を癒やすよりも人のいられる範囲を増やすために広範囲に行っているのだ
領地でもたまに地面が陥没することがあるし、領館の前はダンジョンだ
入り口からゴブリン共の掃除もちょっとだけだけどできるしちょうどいい
地面に這わせるように放出している【清浄化】だけどこういうコントロールはしたことがなくて難しい
ビギッ
爪が剥げた
この辺にしとくかな
「「「「「おぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」
「「「「「聖下ー!!」」」」」
「「「「「レアナー様!!!」」」」」
うちの子供達と解放奴隷が集まっていたから聖印をきってこの辺で館に入ることにする
<よくやったですぅ>
なんか気恥ずかしいから黒葉カメラで撮らないで
とれかけた爪をペリペリ剥がして結晶化したものを収納に入れる
いつもならまっすぐ放つだけの魔法を地面に這わせるように制御するって難しいんだな、もうやらないようにしよう
中でカルカスに声をかけられたがまだまだ仕事は多いのでもう少し待ってもらうことにして何人か人が来れるようにしてもらう
窓から飛んで出て、上からミーキュを探す
この【飛翔】の魔法も成長してから使えるようになって、操作もこの杖じゃないと無理だ
だけどさっきみたいに無理に魔法を使おうとすると反動が帰ってくるけど・・・耐久実験ってやつを試しておいたほうが良いかな?
どこまで何が出来るのか、戦闘においてとても大切なことだ
とは言っても練習する時間はなかった
ミーキュは領地内だしなんとなく方向はわかるからすぐに見つけた
「お疲れ様、どの辺りに出せば良い?・・あ、そのままそのまま」
「後ろは出していって大丈夫!です!線がひかれた位置に出してください!です!」
地面に両手をついて地面を操作しているミーキュ
地面の下に空洞があると困るし地面を固めたりするのはミーキュの部隊の役割だ
解放奴隷たちには邪魔な石や畑を耕すような仕事をしてもらっている
邪魔してもよくないので線のとおりにコンテナを・・・できるだけゆっくり出す
中身も入ってるし、前回の失敗で入口のあたりを強引に動かせようとして凹ませてしまったから出すときはつけてもらったワイヤーでゆっくり降ろす
・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フラフラしておろしにくいな!!?
大きくて重いコンテナはなかなかピタリと思った場所には行かない
だいたい真上から吊るしてるから下の線は見えないし、人がいないように確認して降ろす時にほんの少しの風でも斜めになってしまう
重さも中身を出すまでわからないから空中で少し上昇してから出して重みでぐっと落下しないようにしないといけない
下手したら取り付けてるワイヤーが切れるかもしれないし、人も近づけさせられない
降ろすときは角がちょっと斜めになるとバガガガガガってすごい音がしてクシャッとなる・・・・入れるのは一瞬なのに大きなものを壊さずに降ろすのってかなり大変である
最終的に丈夫な関羽が来てくれて降ろす微調整をしてくれたのでサクサク降ろせるようになった
・・・一個一個あるワイヤーとフック、垂れ下がって余ってるけどなにかに使えるのかな?
意外とこの金具って高いから回収して使い回すかな
「こちらの世界は素晴らしいね!」
「大統領、落ち着いてください」
「これで落ち着けって!?ナイスジョーク!!ハハハハハ!!!」
「アゴー!あっちのあれは何だ!!?」
「私もこちらに来るのは初めてだから!?」
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