第144話 お帰りはあちらです


レアナービルでの治療に戻ってみんなに指輪を渡して防衛用の魔道具も設置しておく


とーさんとかーさんは城に残るみたいだしルールも走り回るのにちょうどいい、とーさんたちを任せてきた


収納袋を渡したし食事もおいてきたお金も結構おいてきたので教徒達がきたら城を使いやすいようにしてくれる・・らしい



「こっちは俺にまかせとけ!」


「よーくんの悪いようにはしないわ」


「わたくしも花嫁修業というのをこちらでしますわ!」


「栄介おじさんやらかしそうだし私もこっちに残るわ」


「そんなっ!?遥ちゃーん!!!??」



お金と食料をはるねーちゃんに渡す、なぜだか木刀も要求されたのでいくつかの武器や防具も出しておいた



<すきにつかうといーですぅ、できれば結婚式はやくできるようにしてくれるとうれしーですぅ>


「私も残ります」



三上さんも残ったしレアナー様の好きな結婚についても進む・・といいなぁ


レアナービルでも結婚やお祈り、儀式なんかもやってるんだけどレアナー様大好き結婚は一件もきていなかった、大通りの前で結婚するって発表も一度もできなかった


レアナー教の結婚も勧めたいがこちらの結婚とは文化が違いすぎる


レアナー様もこちらに根付いたこちらの結婚をしてみるのも愛の形だと理解してくれた


最近は信徒になった人達がお祈りしてくれるんだけどそれだけじゃなくて新規の信徒や訪問販売、何より治療などで来る人が多すぎる



「わー!教祖様ー!」

「おかえりなさーい!!」

「祝福を~!!」

「こいつら何処かのスパイです!」

「レアナー様おかえりー!」



ビルに戻ると歓声を上げて喜ばれた、何人か縛り上げられてるので公園に捨てられてる


徳田達はお腹が空いてるようなので切り分けて食べきれなかった最高級肉を渡しておいた



あれ?冷蔵庫には軍の食べ物いっぱいのこってるんだけどな・・・



上で肉を焼いて腹ごしらえしてると貢物があまりへってないことに気付いた


お菓子やお酒なんかはよく貰うのだけど徳田達真面目だなぁ



「すいません、ちょっとお話しいいですか?」



屋上で肉を焼いてると男が現れた、ビルの上に


スーツにサングラス、金髪の人だ


1人かと思ったら壁を2人、3人と上がってきた


六太達が前に出てくれたけど何の用だろう?


そんなに食べたいのかな?



「これ食べる?」


「いただきましょう」



肉を食べると固まった表情がにこやかに変わった


この肉美味しいもんね、まだいっぱいあるし良いけど


スープも飲むかな?


大鍋で出してスープ用の木の深皿も出す、収納から出したら驚いてるようだけど六太が嬉しそうによってきた



「あっしがやります」



木皿にギリギリまでいっぱいいれて渡していく六太



「異世界のスープだ」


「これが・・・!?ありがとうございます・・ぶっふ!!???すいません、ケッコウなオテマエで!」


「何だこれは・・下水でつ「馬鹿黙って飲み干せ」



受け取って飲んだは良いけどふき出してる、うん、油断するとそうなるよね


ボランティアでも配ろうと思うんだけどいつも止められる、健康には良いんだけどなぁ



なんとか飲みきってくれたのでお腹は膨らんだだろう、六太がおかわりを入れようとしたがもうお腹いっぱいのようだ



悪さをするならするはずだし何のようか聞いてみる



「ジェームズ・コリントです、このような無礼な訪問、誠に申し訳ありません」


「洋介です、お腹が空いてるからきたんじゃないの?」


「いえ、我々は聞きたいことがあってまいりました・・・・・アメリカ人になる気はありませんか?」


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