第90話 転生勇者は何があっても進み続ける
3年後
「はい、あーんして」
「ぶー!!」
「あー」
戦いが終わったのかと思ったら戦いが始まっていた...。
そうあれから私達は結婚して子供が1人生まれた、まだ2歳くらいだけど(可愛い)色々あったけど幸せな日々を過ごして毎日家族3人で笑いあってる。
「ふう、薪割り終わったよ」
「ありがとう!じゃあ私行くね!」
「行ってら!」
「あー間に合うかな」
私達は一般の人が住む場所に住んでいて、仕事場も同じ一般街の場所にある。
「おはようございます!」
「おはようございます!アオ先生」
「先生って言われるのまだ慣れないな...」
そう私はユリカ騎士団に入る為の人が集まる訓練所で働き始めたの。
「お子さん可愛いくて仕方ないんじゃありませんか?」
生徒の子がニヤニヤしながら言ってくる。
「そりゃ可愛いわよ!でも最近何して来るか分からないから疲れちゃう時もあるわー」
「やっぱり大変何ですね!」
「でも、やっぱり可愛いから頑張れるわ!」
「夫とはどうなんですか!?夜は?!!」
「秘密です!じゃあ訓練始めますよ!」
私は顔を真っ赤にして答える、だって大き過ぎるし...ホムラの女の頃にに好きだったイケイケの好みの男性の身体なので色々と凄い...しかも元が女何でどこが来るのか的確にやって来るから余計に...。
「あれから3年経ったんだね」
「えぇ私達も午後から壁外にあるお墓に向かいましょう」
「はーい」
「はい」
「午後になりましたし、行きましょうか」
私達はお墓へ向かった。
■■■■■
私はあの1年を頭の中で振り返る、亡くなった人達、楽しかった思い出、苦しかった思い出、好きだった人達。
「あ、アオ様」
「アオ様はもう辞めてよ、もう」
「あはは、そうでしたね」
セリアはあの戦いの中奇跡的に生き残ったのだ、死体の中で隠れてやり過ごしたと聞いた時は「生きててくれて良かった...大変だったったね」って私は言った記憶がある。
「あの日の再開の約束守れなかった...」
今でもこの墓の前に立つと涙が出てくる。
アクア・エリアス
「はい...ちゃんと輪廻に帰ってるといいですね」
「ね...また会えるといいね」
「意外とアオの子供に魂が還ってるかもしれませんよ」
「だといいんだけど...」
偶然にも産まれた子が女の子だったので、私はホムラにエリアスって名前を付けたいって駄々を捏ねたんだよね...駄々を捏ねたって何だろ、2人で決めたんだよね。
「お花屋さんでこの花がいいって言われたから買ってきたんだけど」
「あ、エーデルワイスですね!花言葉は何でしたっけ」
「え?花言葉とかあったの?」
「はい、初代勇者様が花が好きだったらしくて文化として根ずいたそうですよ?」
「へぇー」
「じゃあお供えしましょうか」
「うん」
私達は死んだ人達へ祈る、私はここまで進んで来た、皆んなのおかげで、だから私は返せなかった分他の人に返そう、これが私の生き方だから、これからも進み続けよう。
■■■■■
「勇者よ、ありがとうなのじゃ、さて、上神に報告するか、他の異世界も管理しないと行けないからな」
「アオにはおまけのプレゼントだ」
■■■■■
「本当にいいの?」
「うん、記憶は無くても生まれ変われるなら良いよ」
「そう?じゃあ」
「うん」
僕は生まれ変われるまた会えるといいな。
■■■■■
「そう言えばエリアスちゃんの魔法何か分かったんですか?」
「水魔法だって言われたよ?運命見たいだよね」
「ですね」
「あ!そうだ!うちの子も連れてセリアさんも一緒にあの鐘の所行こうよ!」
「いいですね!」
「先生まだー」
「はい、はい」
「もう!馬鹿!」
これからもアオは進み続ける、その人生の終わりまで。
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