第73話 アオと前線
今日この日私は戦争へ向かう事となった、正式に発表され、私とホムラは街を民衆の人に見られながら出て今前線へと向かって居るのだった、エリアスお姉ちゃんは後から合流するとの事。
「いよいよだね、ホムラ」
「アオ、絶対死ぬなよ」
「ホムラこそ、私達配属バラバラだもんね」
「アオは左翼で俺は右翼だからな」
「ホムラも男らしくなったね」
「覚悟を決めたんだ、だからこそだよ」
真剣な顔付きのホムラを見ると不安で仕方が無い、私達は本当に成し遂げる事が出来るのかと、ユピテル王は常に前線で頑張って居ると聞いた、本当はメェーニャさんやシィーニヤ団長に会いたいだろうなのに...。
「見えてきましたあちらが前線基地の要塞です」
「あれが」
黒い壁の要塞が見えた、多少離れてるのにも関わらず空気の揺れを感じ取ることが出来る。
「勇者様がお見えになられました!」
「開門!!橋をかけろ!」
■■■■■
「勇者様方久しいな」
「はい!」
「はい」
「2人とも良い顔になったな、この要塞と現状について話すこちらの会議室に来て貰えるか?」
「はい!」
「分かりました」
ホムラはあまり声をはらなくなってしまったようだけど、かなり緊張しているのが私には分かる。
「まず勇者様方はこの要塞を拠点に基本使って頂きたい、前の勇者様のような失態は犯す事は出来ないのでな、出来るだけ安全な状態にしておきたい」
「俺達を守れるようにですね」
「そうだ、ただ万が一魔族が侵入した場合には各自対応して欲しい、勇者様方の部屋は隣にして置いたからの」
「はい!」
「これからの予定だが、まず余と一緒に戦場に来てもらう、まだ昼間だからの」
こうしていきなり私達は戦場へ行くこととなる、お昼ご飯も食べずに。
■■■■■
「ぎぁぁぁ」
「引くな押せ!!」
「魔法隊!空のワイバーン達を撃ち落とせ!」
「おぇ...」
「ホムラ大丈夫...」
「勇者様2人にはこの感覚を体感して欲しかったのだ、いつ命を落とすか分からないこの状況で耐えれるかの...ホムラ様には少しキツかったかの」
「いえ...耐えます」
「アオ様は大丈夫そうですな?神様の加護かの?」
「はい、私どうやら精神的に病まないらしいのですが、精神的に来るもの全てに耐性があるみたいです」
「なるほどの...もしかしたらアオ様は古代兵器リュサの対抗策になやもしれん」
「転生した最初に王様が言っていた兵器の事ですね?」
「うむ、そうだ、普通の兵やでは一瞬見ただけで狂気に陥り、余でも1秒も見ていられないからの」
「俺は何をしたら?...とりあえず戦場に慣れてもらう、敵魔族は剣鬼流がとても多い、見て勉強するのだ」
「はい」
「とりあえず今日は見ておれ、余が戦う様をな」
そう言って王様はジャンプして飛んで行ったのだ...人間とは思えない速度で。
「ふん!」
「ゴァァァァァ」
「ふん!」
「グオオァァ」
王様が一振する度に大地が抉れ、魔物達が吹き飛ぶ...強すぎる。
「王様強すぎる...」
「だね...あれで全盛期じゃないんでしょ?でも魔族も王様を止めれるくらいには強い何て」
「アオ、俺頑張るよあの人に負けないくらい」
「うん」
そう言えば見てる感じ人間側は数が多いけど普通の魔法ばかり打ってる見たいで、たまに上級の人が強い魔法を使っているのかな?、強い魔法自体扱えるのはもしかして少ない?勇者の成長補正はやっぱり高いみたい。
「絶対生き残ろうホムラ」
「ああアオ」
こうして私達は戦場を実際に見て生還を誓いあったのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます