第27話 進海 蒼はハプニングに合う
昨日は結局帰ってきてから、お風呂に入って夕食を食べて、寝たが色々な事があり精神的に疲れた。
結局あの後エリアス先輩も精神的に辛かったようで、話をする事は無かった。
「セリアさん行ってきます」
「行ってらっしゃいませ!」
考えながら着替えも出来るようになって嬉しいのやら悲しいのやら、朝もいつも通りかのように、食堂で朝ごはんをとり朝礼へと俺は向かったのだが、ここでいつも通りでは無い事が起きた。
いきなり朝礼の集合場所の所から悲鳴が聞こえたのだ、走って駆けつけて見ると、身長が高く金髪の男が居たのだ。
「何をしている!貴様!」
「久しぶりに帰ってきたんだ、そうカッカするなよ」
「ここは男子禁制だ!今すぐに立ち去れ!愚弟が!」
「少しくらいいいじゃんか」
「では、殴られる覚悟があるようだな」
「おー怖い怖い、今日は退散するわ」
そう言って男は消えた、文字通り消えたのだ、風を残して。
朝から訳が分からないが、愚弟と団長が言っていたが王族なのだろう。
「皆んなすまない」
「怖かったよ...」
「大丈夫?」
「団長が謝る必要は無いですよ!」
団長は悪くは無い、悪いのは圧倒的にあの男だ。
その後は特に何も無く、朝礼が終わり俺はエリアス先輩と訓練に行った。
「エリアス先輩、あの人誰何ですか?」
「へラクス・ラスアルゲ、第一王子、馬鹿、聞いた」
「不敬罪とか大丈夫何ですか?...」
「迂闊だった、物事を考えてない、噂」
「あまり変わらない気がしますけど...」
この時は特に馬鹿なボンボンで、特に関わる事は無いと俺は考えていたが、後にやばいやつだと身をもって経験する事になる。
「アオ、昨日はごめん」
「大丈夫ですよ、エリアス先輩気にしてませんから」
「アオ...」
「それより魔法教えてください」
「分かった」
そう言えば魔法で気になった事がある、魔法は図鑑のようになって見えるが、黒塗りのページが何ページもある、何なんだろうか?
「そう言えばエリアス先輩」
「どうした?アオ」
「黒塗りのページがあるんですけど、これって何ですか?」
「僕もある、先生から聞いた、魔法の強さがある程度いく、解放される」
「そんな魔法もあるんですね」
「四大元素魔法だけ聞いた」
俺の知らない事はまだまだある見たいだ、そう思いつつ今日も訓練をしたのだった。
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