第20話 もくもく煙
そんなやりとりがあった後、こんどこそお暇しようと思ったのだが。
なんだかけむたい。
キッチンがある方から、煙がもくもく天井を伝ってやってきていた。
「この煙、もしかして火事じゃ……」
「いや、火を使う料理なんてしてないし、これまでもしてこなかったから違うと思うよ」
え、じゃあなんでこんな煙がもくもくしているの?
そうこうしているうちに、煙の量が増えてくる。
とにかく考えるのは後だ、原因をなんとかしなければ。
「けほけほっ。いったいなにが」
きっちんに駆け込むと、冷蔵庫から煙が出ているのが見えた。
えっなぜに?
すると、保険医がぽんと手を打つ。
「ああ、忘れていたよ。ちょっと冷蔵庫の音がうるさいから、改造してみたんだ」
「そんな重大な事、忘れないでください。けほけほ」
煙たすぎて、息が苦しくなってきた。
慌てて窓を開けて換気。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます