第２２９章

「あなたにとって、ラファール機のパイロットは、ファルコン５０のパイロットよりもいいですか（Selon vous, un pilote de Rafale est meilleur qu’un pilote de Falcon 50？）」

「私は戦闘機を希望しています。ですから戦闘機のラファール機のパイロットのほうがいいと思います。ファルコン５０は海上哨戒機だからです。しかしこの質問のこたえはもちろん絶対的なものはないわけです。この質問をされた受験生全員のこたえがもちろん変わるからです。海上哨戒機のパイロットを希望している受験生であれば、ファルコン50のパイロットのほうがいいとこたえるでしょうからです。私は確かにラファール機のパイロットのほうがいいとこたえました。それは私は今、戦闘機を希望しているからです。ですからもし後で希望が変わったらその時はもちろんこのこたえも変わることになるわけです。単純にどちらの飛行機がいいということはできないと思います。つまり客観的な比較はできないということです。それぞれ独特の役割や使命があるからです。そしてこれらの役割や使命が有機的に結び合って最大限の威力が発揮されるわけです。一つでもかけていれば何もできません。ラファール戦闘機が活躍するためは、ファルコン50の海上哨戒機やそれ以外の飛行機の助けも必要になります。ですからもし私がラファール戦闘機のパイロットでななくて、ファルコン50の海上哨戒機のパイロットになるのであれば、それはそれでとてもありがたいことです。ラファール機のパイロットが活躍する手伝いをできるからです。ラファール機のパイロットが活躍して大きな手柄を立てたのであれば、それは私がファルコン50のパイロットとして活動したことがあるためのおかげであると誇りが持てるからです。ですからどちらの飛行機のパイロットになっても共通の誇りやプライドを持つことができると思います。　　　つづく