第２２３章

「あなたはEOPANという言葉で何を連想しますか(Qu'évoque le mot EOPAN pour vous?)」

「やはり空母から飛び立っていく戦闘機を連想します。大きな海の中から空に向かって飛んでいく戦闘機そのもののイメージです。大きな海。真っ青な海が広がっています。周り360度すべて見えるのは海だけです。その真ん中に空母が一隻だけ浮かんでいます。その空母の飛行甲板の上にジェット戦闘機が止まっています。これからその戦闘機が発艦するわけです。そのための準備が今飛行甲板の上で行わられています。戦闘機は飛行甲板の後ろで待機しています。戦闘機のコックピットの中のパイロットはこれから飛び立っていく飛行甲板の先頭部をじっと見つめています。この飛行甲板の先頭部の向こう側は大きな海の水平線が横一直線に広がっています。しかし地球の丸さに合わせてなだらかにわずかばかりの曲線を描いています。このような海の中にいると本当に私たちが住んでいるこの地球というものを実感することができます。地球というものは本当に大きな丸い形をしているのだということです。このような場所で空を飛べるということはまるでこの地球を支配したような気持ちになれます。このようなことを考えていると、今まで飛行甲板の上で発艦の準備をしていた隊員達が戦闘機の前から全員いなくなりました。いよいよ発艦です。発艦合図が出ました。戦闘機のエンジンからごう音がでてきました。すると戦闘機は飛行甲板を勢いよく走りだしました。走るというよりすぐに飛び立っていきました。そしてその飛び立った戦闘機はどんどん大きな海の水平線の向こう側に向かって飛んでいきます。戦闘機はどんどん小さくなっていきます。そしてついに一つの点になってしまいます。しかしその一つの点も最後は見えなくなってしまいます。このようなイメージです。このようなイメージが私にとって連想されるのです。EOPANという言葉を聞くとです。　　　つづく