第２１９章

「あなたを良いパイロットにするのはどういうことでしょう（Qu'est-ce qui ferait de vous un bon pilote?)」

「はい、やはり常に航空に関する知識を取り入れていくことだと思います。航空知識というものはどんどん新しく進化していくからです。そのため常にそれに追いついていかなくてはならないからです。飛行機という乗り物が登場したのは我々人間の歴史の中でつい最近のことでした。それであるのにもかかわらず今や音よりも早く飛ぶことができるようにもなりました。一日だけで地球上のあらゆるところに行くことができるようになりました。いえそれだけではありません。さらに宇宙にも行くことができるようにもなったのです。飛行機というものがなかった昔の人たちにとってはまさに夢物語だったわけです。このように航空の技術の進歩はすごいものがあります。グライダーのように紙飛行機を大きくしたような飛行機から、プロペラ機、そしてジェット機というように飛行機はどんどん進化していきました。最初は一人しか乗れない小さい飛行機が次第に大きくなりたくさんの人が乗れる様になっていきました。そして二階建の飛行機まで登場しました。何百人も乗れるようになった飛行機です。このように飛行機のバスまで登場したのです。宇宙に行くことも、最初は地球の大気圏の外に行くだけだったのが月に行くことができるようになりました。それだけではありません。今や月だけではなく火星にまで行く計画が行わわれているくらいです。そこで当然のこととして航空の知識の進歩もすごいわけです。つまり毎日のように更新されていくわけです。そのため、航空の世界にいる者は、その更新されていく航空技術に追いついていかなくてはいけないわけです。それに追いつけないようでは良いパイロットにはなれません。航空の世界に身を置いたということはこのような責務も一緒に負うことになったと言えます」　　　つづく