181話 面接で聞かれること 4
第183章
「『私はEOPAN・FRのために生まれてきたのです』(je suis fait pour EOPAN・FR)とこたえたよ」
「あ、それってヴェロニクジャノ(Véronique Jannot)という歌手の『飛行士』(Aviateur)という曲の中の歌詞にありますね」
「君はヴェロニクジャノという歌手のこと知ってるのかね」
「知っています。さっきこの近くにあるシャンソン教室でヴェロニクジャノの飛行士という曲の歌いう方を習ってきました」
「そうか。そうだよ。ヴェロニクジャノの飛行士の曲の中にある歌詞で答えたよ。『私は生まれてきた。真っ青な空のために、翼が二枚の昔の飛行機やパイパーカブ飛行機のフライングジャケットの革ジャンパーに心を奪われるために』(je suis faite pour l'azur et ces conquêtes pour le cuir des flyings jackets en coucou en piper )」
「この曲ってまさにEOPAN・FRのための曲みたいですね」
「そうだね。この曲のユーチューブ動画を見ているとおもしろいよ。フランス軍の飛行機がたくさん出てくるからね」
「たくさんの飛行機が隊列を組んで空を飛んでいきますね。その時、飛行機の尾から青色、白色、赤色のフランス国旗の三色の細長い煙が空に一直線状にひかれていきますでしょう。このシーンはとても印象的です」
「うん、そうそう。自転車に乗ったヴェロニクジャノがそれを見上げているシーンだね。このシーンは何度見てもおもしろいよ」
「そうですね。それに自転車に乗りながら飛んでいく飛行機に手をふっているシーンなどまるで映画でも見ているみたいです」
「立ち止まってままで飛んでいく飛行機に手を振るのと、自転車で飛行機と同じ方向に走りながら飛行機に向かって手を振るのは違うように思える。立ち止まったまま手を振るのは普通の光景でも見られる。しかし自転車で走りながら手を振るとなるとまさに芝居がかって見えるからね」 つづく
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