10話 TOEIC700点以上がんばる

第12章

 藤枝有紀子は、英会話教室で授業時間が始まるまでその日の授業の予習をしていた。授業時間が始まると、カナダ人の講師が教室に入って来た。

「では、今日のレッスン始めましょう。今日は、私の友達の話をします。よく聞きとってください。そのあと、私が話した内容について一人ひとり質問するので英語で答えてください。みなさんわかりましたか」

「はい」

彼女たち生徒が返事をした。

「では話します。私の友達はカナダのケベック州で生まれました。ケベック州はフランス語の州です。彼はフランス語を話します。彼はフランスに行きました。彼はパリにつきました。パリにはモンパルナス駅があります。彼はモンパルナス駅に行きました。そこでTGBに乗りました。TGBはフランスの新幹線です。TGVはブレスト駅に着きました。彼は電車を降りました。彼はブレストの街の中にいます。ブレストはフランスの一番西にあります。ブレストには海があります。港があります。船がたくさんあります。楽しい旅行でした。では、今私が話したことについて皆さんにこれから質問します。ユキコ」

「はい」

「質問するので英語で答えてください」

「はい」

「私の友人はどこで生まれましたか」

「ケベック州です」

「ケベック州の言葉は何ですか」

「フランス語です」

「彼はフランス語を話しますか」

「はい」

「彼はどこに行きましたか」

「フランスです」

「彼はフランスのどこに着きましたか」

「パリです」

「パリにある駅の名前はなんですか」

「モンパルナス駅です」

「彼はモンパルナス駅で何に乗りましたか」

「TGVです」

「TGVとはなんですか」

「フランスの新幹線です」

「彼はTGVでどこに行きましたか」

「ブレスト駅です」

「ブレストはどこにありますか」

「フランスの一番西です」

「ブレストには海がありますか」

「はい」

「海にはなにがありましたか」

「船です」

「この旅行は楽しかったですか」

「はい」

「パーフェクト。いいですよ、ユキコ」

「ありがとうございます」

「その調子なら、TOEICで700点以上取れますよ」

つづく



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