お稲荷さん(実話)(おススメ度★)

 みんなはお守りを持っているだろうか。


 ある調査によると、お守りを持っている人は全世代で36%くらい。若い人は30%未満で、年齢が上がるほど高くなるそうだ。

 初詣に行く人の割合は、45%~50%ともっと高いので、神社でお守りを買って持っている人はそのうちの一部だ。


 ちなみに、神社にお参りによく行く人の職業は、会社経営者や役員だそうだ。


 げんを担いでいるのかもしれない。

 俺もできれば会社役員になりたいが、自分が設立メンバーなどならともかく、普通の会社で出世して役員まで上り詰めるのは、相当の運が必要だ。


 下記は取引先の社長Aさんから聞いた話だ。


 Aさんは商売をやっているから、稲荷神社を崇拝している。

 会社にも神棚があって、そこには稲荷大明神の神具を飾っている。


 お稲荷さんは「五穀豊穣」や「商売繁盛」を司る収穫の神様で、狐はその眷属けんぞくだ。つまり、お使いのようなものだから、狐自体を祀っているわけではない。

 稲荷神社は、全国の神社で一番数が多いそうだから、行ったことがない人の方が稀だろう。


 俺が唯一行ったのは、京都の伏見稲荷大社一か所だけだ。なぜかというと、親から「お稲荷さんは怖い」と言われて育ってきたからだ。親がそう言った理由はわからないが、近くに行くと何となく狐にエネルギーを吸い取られたり、乗り移られたりする気がする。お稲荷さんには動物霊や浮遊霊が集まりやすいという人もいる。


 俺は親のせいで、怖いと言う思い込みがあるだけかもしれないが、やはり恐怖を感じてしまう。


 Aさんによると、お稲荷さんをお参りするには一定のマナーがあるそうだ。

 一度お参りしたら死ぬまで続けないといけない、というのは聞いたことがあるが、その他にも、

 

 ・毎日お参りする

 ・賽銭は多く

 ・体調が悪いときは行かない

 ・犬を連れていかない

 ・殺生が不可なので、生肉を持ち込まない

 ・火気厳禁。タバコは不可

 ・願いに即効性があるので、悪いことを願わない


 お稲荷さんの境内で悪いことをすると、祟られたり、最悪亡くなることもあるそうだ。

 

 みんなが、どうしても叶えたいことがあって、一生お参りする覚悟があるなら祈願してみたらいいかもしれない。

 その後、どうなるかはわからないが。

 

*お稲荷さんが怖いというのは個人の見解です。

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