第14話

※えり先輩視点です④


なるべく自然に気にしてないようなふりをしながら聞いたつもりではあったが彼はどう思うんだろう

きっと嫌とは言わないだろうな、そんなことを思いながら聞いていた


先輩のこと好きだからですよ

もしかして…


え?聞き間違い?この子好きってえ?

彼がそんなこと言うなんて思わなかったから時間が止まったように感じた

もしかして女の子慣れしてる?などぐるぐると考えていると彼の顔がハッとして真っ赤になっていくのが見えた

きっとわたしも同じだろうなとと少し冷静になった


いやあの先輩としてです先輩として好きだからです


その焦りかたに冷静さを取り戻して

わたしも後輩として好きだよ

そう返していた


彼とわかれたあとに少し残念な気持ちを持っていることに気付き、自分の気持ちがわからなくなっていた

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