僕の仕事

バブみ道日丿宮組

お題:僕が愛した仕事 制限時間:15分

僕の仕事

 愛するほど報われない思いというのはよくあることだ。

 いいことが自分にとっていいことなだけであって、他人にとってそうであるとは限らない。

 改善に改善。

 中学高校と生徒会でも色々な仕事をした。

 規律は厳しくもなく優しくもなく、そこそこな状態で管理させてるつもりであったが問題はなくならなかった。

 いじめ問題なんてものは特にそう。

 どこにでもカメラがあって死角がない。暴力や殺意、怒りの衝動、悲しみなどを感知する脳内システム。一人ひとりの個室のような教室。そんなものがあればなくなったかもしれない。

 今はない。未来はあるかもしれない。

 だから、防ぎようはなかった。

 僕は捏造をする学校を許すことはできなかった。

 その結果として、推薦やら色々な名声は消えた。生徒たちの半分は支持してくれるこもいた。逆に管理できなかった生徒会、学校が悪いからただの評価稼ぎだなんてことも言われることもあった。

 最終的には校長が会見をし、いじめ問題があったことを認め世間に謝罪をした。それでかえってくるものは何もない。

 僕の行動はいいことだったのかわからない。

 名前は伏せられたが一部漏れた場所もある。

「受け入れてくれてありがとうございます」

「いいの、いいの。この部署はそういうためにあるから君みたいに割り切れる人ってあんまりいないからさ」

 僕は高校卒業する前にある機関からスカウトされた。

 それは、いわゆるいじめ問題など解決することができないものを減らしてくという企業だった。どこかで漏れた噂を頼りに訪ねてきたということだった。

 家に訪ねてきた人は当然母親は追い払った。両親は僕の行動にわるいことをしてるという認識だったから。

 僕の行動がひどく異端な行動に見えたらしく、精神鑑定にかけようとかそういう怪しい怒り方をしたくらいだ。ついていけなかった。なぜダメなんだと。

 改善してよりよいものに変えるために行動するのに何がいけないんだと、反発し僕は家を出た。

 企業だって、スカウトの仕方も色々ある。

 まぁ……警察の中にある企業だからこそというのもあったのだろうけど、個人の携帯電話にかかってくるとは思いもしなかった。

「はい、これからよろしくおねがいします」

「こちらこそ、頑張ろうね」

 そうして僕の戦いが始まった。

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