終章

終章



 その日、調合店へ戻ったミレイは、あらためて採取地を聞いて、その場所へ向かった。


 いつも通りに仕事をこなしたのだった。


 図鑑を片手に少しづつなれてきた薬草の採取をして、町の人達の仕事も手伝った。


 そして、巫女の元へ薬を届けに行って、パルカルと少しだけ仲良くなって、ルルの元へ帰る。


 自分ではない誰かの罪を背負いながら、穏やかな生活を過ごしていた。


「おかえりミレイ。ちゃんと薬はとどけてこれたかい」

「あたりまえだ」

「ならそろそろ新しい仕事をまかせてもいいかもしれないね」


 きっとこれからもそうなるのだろう。


 いつか自分がこの人生をまっとうするまでは。


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