第2話 生後5時間の赤ちゃんと休みの少女

赤ちゃん(少年)は生まれた。


約3000gで産声はいきなりはあげなかった。


眩しい光を感じた。


その時少女には不思議な感覚が生まれた。


六歳の少女にとっては初めてではないはずの感覚なのに新鮮に感じた。


少女は昼食を食べていた。


少女にとっては眩しくない見慣れた部屋の明かりだったがその日はすごく眩しく感じたのだ。


少女はその時は少年とペアリングしていて感覚をシェアしていることには気づかなかった。


しかし、少女はすぐに普通ではないことだと感じ始めるようになっていく。


赤ちゃんが産声をあげたのだ。


その時少女は初めて自分の中で誰かがいるとという感覚に少しずつ気づき始めた。


自分の中で助けてと声が聞こえたのである。


赤ちゃんは未熟児だった。


体重も身体の機能も医師からしたら普通なはずだが、なぜか呼吸が速くて、NICU(新生児特定集中治療室)にいれられた。


母親と父親には医師は呼吸のスピードが少し速く熱があると知らされていた。


本当のところは医師にも分からず呼吸が一定なだけでなぜ熱があるのか謎と言う状況でした。


一方その頃少女は土日なので学校はなく昼食のソーセージとスクランブルエッグとご飯を食べ終えていた。


さっきの声が気になり鏡で自分の顔を確かめたくなり、椅子の上に上り鏡の前で自分の顔を確かめていた。


特にいつもとこれといって変わっているところはなかった。口元にスクランブルエッグついていたからそれを食べた。さっき聞こえた。助けてという感じの声を聞き取ってから少し少女は不安を感じ始めていた。


無意識に落ち着くために家の近くで取れたみかんを剥いて食べてお腹が満腹になり寝た。


赤ちゃんも少女と同じく眠っていた。

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