噂のお店

バブみ道日丿宮組

お題:とてつもない蕎麦 制限時間:15分

噂のお店

 とてつもなく長い蕎麦があるときいて遠路はるばる都会から田舎へと妹とやってきたわけだけど、

「お姉ちゃんすっごい長いね」

「うん、列がね」

 テレビ、雑誌などで話題になったこともあってかなりの長い列が昼前だというの形成されてた。

「今更帰るのもあれだし、並ぼっか?」

「うん!」

 手を繋ぐ妹がぎゅっとなった。

 テレビを見ていきたいといったのはこのこ。

 お母さんも、お父さんも毎日のように仕事に仕事であっちやこっちでどこにも妹を連れて行ってくれない。

 歳の差10もあれば、妹よりも娘に近い感覚がたまにある。いうても高校生と幼稚園。違いはないかもしれない。私のほうがむしろしっかりしないといけない時がたまにあるくらいだし……ね。

 数年後の未来とか、お母さんの姿を見てると社会に出たくないなって思ってくる。

「……ママか」

 思わず心の声が漏れた。

「ママ? 昨日の朝すっごいお酒臭かったね!」

 仕事も社長代理ともなると、接客業が大変らしい。非常に非常にってぐらいにね。そのかわりお金もがっぽりとせしめてくるから苦しくはないらしい。こうやって遠出でるお小遣いもどこかに隠れてるシークレットサービスもお母さんが出してくれてる。

 いくら高校生だって、犯罪が多いこの世の中じゃ親の心配がたえない。私も妹がへんなところに連れて行かれないか、こうして遠出する時はいつも気になる。

 けれど、このこはこのこで自分がわかってるのかそういったことをしない。私の側を離れることがほとんどいない。

「大人は大変なんだよ」

「そうなんだ」

 話してる間に列の最後尾についた。

 ちょっと近くにいた店員さんに聞いたところ待ち時間20分らしい。

 まぁまぁな待ち時間。

 移動時間のがかかったくらいだから、平気だろう。

 とてつもなく長いものが見れるというのだから、妹じゃなくたって気にはなる。

「トイレとか大丈夫?」

「うん、電車でいったから大丈夫! 警報機もあるよ!」

 そういって迷子になった時の手帳やら、緊急用の電話装置などなどカバンの中をみせてくる。

「大丈夫そうね、じゃぁ頑張って待とうか」

「うん!!」

 いつかは4人できたいものだn

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噂のお店 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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