記録No.1 模擬戦2
「報告:数十機体のグループを確認』
「ん〜?あ〜、そういや教官がなんか言ってたなぁ」
メカバグと戯れていると、報告をくらった。
普段そんな大人数の部隊はないが、それに思い当たる節のある俺は、とりあえず敵の大まかな情報を探った。
「敵位置は?」
「後方50キロ地点』
「なるほど?…数は?」
「推定:18機』
「ステルスがいないとも言いきれないしな…よし分かった、シャロ、一旦移動するぞ」
ある程度情報を集め、今回は撤退を選んだ。
まぁ、戦わない訳じゃないが。
「むぅ…わかったディー、私人苦手だから早く来てよ?」
「お任せあれぇ〜い」
相棒…もとい、シャーロット・フェン、通称シャロに連絡した。
あと、諸事情によってシャロは大人数、いやそもそも人が苦手なので、あまり対人戦は得意ではない。
…パイロットとしては、少し欠点だ。
まぁとある状況下なら、人が苦手とかどうとか特に言わずに戦ってくれるので、そんなに問題ではないのかもしれない。
「さて、幕じまいっと」
メカバグ共に閃光弾をプレゼンして、おれはその場から去った。
ある程度引いたところ、シャロの機体を見つけた。
「シャロ〜、連結を〜…」
「…戦術について文句あるから、後で説教ね…ん」
なにか小言が聞こえたが、まぁ気にしない。
互いの機体の手を伸ばし、機械の接着音が鳴った。
そして、ひょいっとシャロの機体を自分の腕の前に持ってきて、腕の位置を首裏と膝裏に変えた。
「っひゃ…」
「あれ〜?いまさらこんなので驚いたのかな?」
「っ…//」
とても可愛い声が聞こえた、え〜その数秒後、コクピットに強い衝撃が走りましたとさ。
その後素直に俺は謝って、シャロを抱いたまま第3狙撃地点へと向かった。
ちなみに先公共が言っていたこととは、今回のシュミレーション時間のどこかに、本物のパイロットの1団が現れるとのことだった。
恐らくあれがその1団とディーコンは踏んだ。
なので一旦撤退し、相棒に狙撃を頼み、俺はどれだけ実力が通じるか試してみる予定だ。
「…もうちょっとか…っ!?」
「ひゃぁっ?!」
後方よりビームが飛んできた。
少し油断していたので反応が遅れ、相棒を狙撃地点に落としてしまった。
「シャロ、悪ぃ」
俺は発射点に向き直りブラスターを構えつつ、謝った。
「…いっつつ…だ、大丈夫、ちょっとびっくりしただけ……」
「ほんとにすまん…体制整えるまではきっちり時間稼ぎしとくから、ごめんほんと。」
「はい、もう許したから謝らない!」
俺は操縦桿を前に倒した。
「システム、さっきのはプロ1団の攻撃か?」
「肯定:あのような高精度の射撃は、『フレンサー・ステルス』以外未観測。』
「え?そんなに?」
フレンサー・ステルスというのは、シャロの機体である。
素体がフレンツ・パラディンという機体で、それを改造した機体なので、あのような名前が着いたそう。
「へ〜…うひょぉ?!」
で、俺は気づけば解説してる余裕が一切ないほど実弾とビームの嵐に襲われていた。
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