幕間─administrators select

「さて、このあと面会だったかしら」

 

 時刻は5時を回っていた。部屋の主はついさっきの出来事を懐古する。

 

「まったく、報告通りすぎて驚いたわ。いずれ彼女も__」

 

「まあいいわ」

 

 PCの駆動音が活発に響き始め、部屋に新たな声が入る

 

「もしもし、聞こえるか?」

 

「ええ、聞こえますよ彼杵長官」

 

「そうか、まず君が元気そうで何よりだ。聞いたところ、君の所の学生達も質が上がっているようだね」

 

「お陰様で。そちらの支援あってのことです」

 

「それなら良かった。とりあえず、今日は手短に済ませよう」

 

「その前に一ついいですか長官」

 

「何かな」

 

「部下の子がくれた資料に関係性のある子が、今日訪ねてきたわ。見たところ、素質・・もあると思うわ」

 

「……分かった。その件は君に託そう」

 

「ええ、了解しました」

 

「それにしても、」

 

 

「……また一人、『器』が増えるのか」

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