桜の木の下、心中……と言ってしまってはおそらく語弊があるものの、でもおおよそそれに類する何かを決行せんとしているふたりのお話。 好きなところは雰囲気、と言っては曖昧なようですけど、本当にそこ。 作品全体に通底する、この濃厚な死と退廃と破滅の香り! 心の厨二センサーにビリビリ響く、この空気感とシチュエーションがたまりません。 分量にして約1,000文字、シンプルなワンシーンではあるものの、故にサクッと読みやすくもあります。 こういうのがお好きな方はぜひどうぞ。